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 身の回りのモノ、そしてモノに搭載されているセンサーなどがネットワークにつながるIoT(Internet of Things)時代の利便性の陰で、IoT機 器のセキュリティ対策が喫緊の課題となっています。さらにIoT機 器から集約されたビッグデータの利活用にあたって情報漏えいやプライバシーの問題などサイバーセキュリティが扱う課題は日々拡大しています。当研究所では直近に迫っている危機から到来する近未来の情報社会課題に対処すべく、研究開発を進めています。

取り組む研究開発

  1. サイバーセキュリティ技術
     政府及び重要インフラ等への巧妙かつ複雑化したサイバー攻撃に対応するための攻撃観測技術や分析支援技術等の研究開発を行います。また、多様化するサイバー攻撃に関する情報を大規模に集約・分析し、サイバー攻撃対策の自動化を目指す研究開発を行います。さらに、研究開発成果をNICT自らのサイバー攻撃分析能力の強化のために適用して技術検証を行うことにより、研究開発成果の速やかな普及を目指します。
  2. セキュリティ検証プラットフォーム構築活用技術
     安全な環境下でのサイバー攻撃の再現や、新たに開発した防御技術の検証のために不可欠なセキュリティ検証プラットフォーム構築に係る技術を研究開発するとともに、模擬環境を活用したサイバー攻撃対策技術の検証を行います。
  3. 暗号技術
     国民生活を支える様々なシステムのセキュリティやプライバシーの安全性を確保するため、耐量子計算機暗号などを含む新たな暗号・認証技術やプライバシー保護技術の研究開発、および現在広く利用されている暗号技術のセキュリティ安全性評価を行います。また、セキュリティやプライバシーを確保した上で、組織横断的な連携を含むデータ利活用の技術の研究開発に取り組むとともに、安全なテレワーク等の社会的な課題解決に貢献します。