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福島県川内村におけるスマートメータ無線を利用した放射線量モニタリングについて

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2012年2月1日

NICT は、スマートメータ用の省電力無線機を接続した放射線量計を、福島県川内村に2 台設置し、それぞれの放射線量測定結果を収集し、継続的にインターネット上にデータを送る(アップロード)ことで、遠隔地からも多地点放射線量をリアルタイムにモニタリングできる、放射線量監視・警戒システムの動作実証をしています。

 各放射線量計に接続されるのは、スマートメータにも適用されるスマートユーティリティネットワーク(SUN; Smart Utility Networks)という無線システムの無線機であり、電力供給が制限された場合や、電池で駆動する場合を想定した省電力動作を特徴の1つとしています。(システム構成:図1

このシステムでは、モニタデバイスと呼ぶSUN 無線機搭載型の放射線量計を複数設置し、それぞれの放射線量測定結果をSUN 無線を介して収集制御局上に収集しています。収集された測定結果は、収集制御局から、コグニティブ無線ルータにより提供される広域アクセス無線等の手段で、インターネット上にアップロードされ、遠隔地からのアクセス及び確認が可能となっています。

2 台のモニタデバイスは、約100m の間隔をおいて公園の両端に設置され(図2)、それぞれの地点における放射線量測定結果を60 秒間隔で送信します。収集制御局はモニタデバイスからの測定結果をまとめ、コグニティブ無線ルータを介してインターネット上へのアップロードを行います。

このシステムにより、放射線量のモニタリング結果を、Web ブラウザ上で確認でき(図3)、放射線量測定値の地理的・ 時間的な変動を確認することができました。

福島県川内村では、2012年4月からの帰村に備え、継続的な除染作業が行われています。本システムを活用した多地点の継続的な放射線量モニタリングが、放射線量の定常的な監視と、気象等状況の変化による線量変化の警戒に効果的に寄与することを望んでいます。

放射線量モニタリングURL:
ユーザ名:
nictmap
パスワード:
nictmap

関連報道

• 2011年8月25日
スマートメータシステムを活用した放射線量監視の実証に成功 
http://www.nict.go.jp/press/2011/08/25-1.html

補足資料

システム構成(図1)、福島県川内村の公園内に設置されたモニタデバイス(図2)、Webによる放射線量モニタリング表示(図3)、収集制御局(図4)、及びコグニティブ無線ルータの状況(図5)、設置機器諸元(表1)を示します。

図1:システム構成(現在、モニタデバイスは2台設置)
図1:システム構成(現在、モニタデバイスは2台設置)

図2:川内村の公園内における機器設置の概略図
図2:川内村の公園内における機器設置の概略図
図3:インターネットを介して確認された放射線量モニタリング結果
図3:インターネットを介して確認された放射線量モニタリング結果

図4:モニタデバイスと収集制御局の設置状態
図4:モニタデバイスと収集制御局の設置状態

図5:コグニティブ無線ルータの組込状態
図5:コグニティブ無線ルータの組込状態

表1  設置機器諸元と設定値

一般諸元
モニタデバイス筺体サイズ 60 cm × 40 cm × 18 cm
モニタデバイス全高 100 cm
一般諸元放射線量計諸元
検出部高さ 50 cm
測定線種 ガンマ線
検出器 シリコン半導体検出器
測定エネルギー範囲 50 keV - 6 MeV
測定線量範囲 0.1 - 999.9 μSv/h
SUN 無線機設定値
送信電力 10 mW
周波数 955.6 MHz
変調方式 2GFSK
データレート 50 kbps
MAC IEEE 802.15.4e
アクティブ期間比率 0.8 %
ルーティング Tree routing
放射線量データ送信間隔 60 s
コグニティブ無線ルータ諸元
広域アクセス無線 WILLCOM, EMOBILE, NTTdocomo
コグニティブ無線網仕様規格 IEEE 1900.4

本件に関する 問い合わせ先

ワイヤレスネットワーク研究所
スマートワイヤレス研究室

原田 博司、児島 史秀、石津 健太郎
Tel:046-847-5084
E-mail:
E-mail:
E-mail:

取材依頼及び広報 問い合わせ先

広報部 報道担当

廣田 幸子
Tel:042-327-6923
Fax:042-327-7587
E-mail: