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聴覚障がい者への音声による情報伝達を支援するアプリ“SpeechCanvas”をAppStoreに公開

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2014年9月30日

独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:坂内 正夫)は、健聴者が聴覚障がい者に対して的確に情報を伝えることを支援するために、音声を自動的に文字化する、iPad(iOS 6.0以降)用のアプリケーション“SpeechCanvas”を開発し、9月27日(土)、AppStoreに公開しました。

本アプリは、NICTの高精度音声認識技術*を用いて開発したもので、このたび、iPad向けの無料アプリとしてご利用いただけることになりました。昨年公開した聴覚障がい者支援アプリ“こえとら”は主として聴覚障がい者を支援するためのものでしたが、今回公開したアプリ“SpeechCanvas”は主として手話のできない健聴者を支援するためのものです。

* 多様な表現に対する高速かつ高精度な“音声認識”を実現。

背景

手話のできない健聴者にとって、聴覚障がい者とのコミュニケーションの手段は主に筆談となります。しかし、やり取りが煩雑なため、両者のコミュニケーションは容易ではありません

スマートフォンやタブレット端末が日常生活に定着してきた現在、これらを持ち歩く聴覚障がい者が増えています。NICTでは、こうしたモバイル機器を活用した、聴覚障がい者のための新たなコミュニケーション支援システムの研究開発を進め、昨年6月に、iPhone、iPod touch及びiPad用の支援アプリ“こえとら”として公開しました。

今回のポイント

これまでは聴覚障がい者の観点からアプリを開発・公開してきましたが、実証実験等を進める中で、聴覚障がい者に対して情報伝達が的確にできずに困っている健聴者がたくさんおられることが分かってきました。公的機関の窓口や企業内での情報伝達の際に、しゃべった言葉がその場ですぐに文字になれば、煩雑さは軽減されますし、相手の表情を確認しながらコミュニケーションできるため、行き違いも減るものと考えられます。このことを踏まえ、健聴者の音声の文字化を効率良く行えるようにすることを重視したアプリの開発を行い、この度、iPadを対象としたアプリ“SpeechCanvas”として無償公開しました。


“SpeechCanvas”の主な特長

◆手書きだけでなく、健聴者が音声入力した文を音声認識し文字で表示することで、両者の円滑なコミュニケーションを支援できる。
◆音声認識された文字が間違っていても、指でなぞるだけのシンプルな操作で、すぐに修正できる。修正は、音声でもキーボード入力でも可能。
◆画面には、文字だけでなく、予め取り込んだ写真や画像を選択肢として表示することができ、指差しにより意図を把握することができる。
◆電波が届かないところでも話した音声を文字に変換することができる。

アプリの画面例
アプリの画面例

◆アプリの取得方法:AppStoreで “SpeechCanvas”を検索して、ダウンロードしてください。
◆サポートページ :http://www2.nict.go.jp/univ-com/plan/applications/speechcanvas/

今後の予定

10月1日(水)から3日(金)まで東京ビッグサイトで開催される国際福祉機器展(http://www.hcr.or.jp/)のNICT展示ブースにて“SpeechCanvas”を展示する予定です。また、アプリの一般公開によって得られる知見をもとに、健聴者と聴覚障がい者の両者にとって更に便利なアプリの開発を推進していきます。

* iPhone、iPad、iPod touchは、米国及び他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。

本件に関する問い合わせ先

ユニバーサルコミュニケーション研究所

内元 清貴
Tel:0774-98-6834  Fax:0774-98-6955
E-mail: