国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、米国国立科学財団(NSF: National Science Foundation)との覚書に基づき日米共同で提案を募集した脳情報通信に関する研究開発について、下記のとおり受託者を決定し、研究開発を開始しました。

1. 研究開発課題に対する提案課題と受託者

・国際共同研究プログラムに基づく日米連携による脳情報通信研究(第3回)(課題番号217)(1件を採択)

(Collaborative Research in Computational Neuroscience(CRCNS)-Innovative Approaches to Science and Engineering Research on Brain Function-)

■提案課題:月面ジャグリング課題を用いたスキル獲得の脳内メカニズムの解明
受託者:国立大学法人東京工業大学(代表研究者)
学校法人五島育英会 東京都市大学
学校法人名古屋電気学園 愛知工業大学
米国側共同研究者:カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD:University of California, San Diego)
概要 :ピアノ演奏やスポーツトレーニングの初期段階において、ゆっくりと体を動かす戦略がしばしば用いられるが、なぜそれは有効なのだろうか。本研究ではこの問いを計算論的神経科学の立場から明らかにすることを目指す。研究対象として三つのボールのジャグリングというヒト特有の複雑な運動課題を取り上げ、ボールが通常とは異なる速度で移動する仮想現実システムを構築する。また、運動制御に関する三つの要素からパフォーマンスのレベルを予言する数理モデルを提案し、ボールがゆっくり動く環境でトレーニングを行うことでモデルの中のどの要素が、脳のどの部位に獲得されるかを明らかにし、スキル獲得の脳内メカニズムの解明を目指す。

2. 公募の概要

上記の課題については、2019年8月26日(月)から2019年11月27日(水)まで公募を行いました。公募の詳細は、以下のWebサイトをご参照ください。

本件に関する問い合わせ先

イノベーション推進部門 委託研究推進室

中後 明、久保 和夫、鈴木 浩

Tel: 042-327-6011

E-mail: info-itakuアットマークml.nict.go.jp