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光パケット・光パス統合ネットワークプロジェクト

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サービス多様化に対処した低消費電力のネットワークへ

背景

インターネットのデータ取得時間が気になっています。消費電力も増えています。

広く普及したインターネットによりコミュニケーションは手軽に行えるようになりました。エンターテイメントや医療など、豊かな生活のために高い品質のコミュニケーションへの要求が高まってきています。現時点で既に最大40Gbps というデータ通信サービスをより安定した速度で利用したいという要求があり、またICT 技術による低エネルギー社会の実現はもはや世界的な共通認識となっています。

目的

データ取得時間を短く、映像のフリーズを無く、を省エネで実現します。

パケット交換サービスとエンド・ツー・エンドのパスサービスとを利用者に提供する光パケット・光パス統合ネットワーク技術の開発により、これまで以上に高速でかつ安価なネットワークサービスと、遅延やデータ損失などを抑えた高品質なネットワークサービスを利用者に提供可能とします。また、ネットワーク管理者に対しては、これまで別々に構築されてきたインターネットと専用線ネットワークを一つに統合し、省電力での提供を可能とします。

実施テーマ

新しい光スイッチ技術を使う装置の研究開発と実証実験をしています。

1. 高速性:増大するトラフィックへの対応、サービス品質の向上
  多様性:多様化する利用者の要望への対応
  省電力:光パケット、光パス交換の導入による省電力化
  を満たすネットワークを構築するために、高速ヘッダ処理機能、光バースト信号の安定化処理機能、光バッファ機能による光パケット交換機能と光パス交換機能を有するノードを開発

2. 最適パケット・パス資源割り当て制御、QoS 経路制御、移動通信の品質保証対処などの技術を開発

3. さまざまなテストベッド(光テストベッド、市中光ファイバ、ネットワーク仮想化サービス基盤)等を用いて実証、運用実験を重ねることにより、2020 年に向けサービス実現のために必要な技術を確立

これまで困難であった遠隔医療や超高精細動画像通信などが高品質、低コスト、低消費電力で提供されることにより、豊かな生活や低エネルギー社会の実現に貢献します。

説明図