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スマートネットワーク構築プロジェクト

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レイヤ構造の再編と設定登録の自動化により機敏性に富み安定したネットワークへ

背景

インターネットの交通整理が段々複雑になってミスが起こりやすくなっています。

現在のネットワークでは、(1)経路表の肥大化に起因した、パケットの宛先検索を高速化するための回路の規模と処理量の増加、経路が安定するまでの時間 の増加、(2)複数のネットワークレイヤを同時に管理運用することによる管理運用コストの増加、(3)アドレス、名前解決の手動設定による人的ミスに起因 する安定性の低下、(4)移動通信時の遅延の増大や異種プロトコル間の情報の不達、等が問題になっています。

目的

どこでもネットに繋がり、ミスがなく故障を見せないネットワークを作ります。

 情報の識別子であるID とその位置を表すロケータを分離した新しいレイヤ構造のネットワークを構築し、端末の移動や異種プロトコル間通信を容易にします。また、ロケータの階層化及びロケータとネームサーバの自動設定技術により、管 理者に対しては、高速で信頼性が高く、運用管理が容易なネットワークを提供可能にします。また、利用者に対しては、状況に応じて安定したデータ通信速度や 経路を自動選択することを可能にし、高い利便性と信頼性を実現したネットワークを提供可能にします。

実施テーマ

インターネットの交通整理を簡素化自動化するシステムを作っています。

1. ロケータ構造階層化とID・ロケータ分離により、事業者数や機器数が増加しても経路表の増大を防ぐ技術の開発
2. ロケータの決定と設定、ネームサーバへの登録を自動化し、セキュリティを担保することでネットワーク管理者の煩わしさを解消する技術の開発
3. ID とロケータの分離、トランスポート層制御までも含めた全体設計とその実装
4. StarBED3 を用いた大規模検証とJGN-X への実装による広域展開

ネットワーク構造と管理をシンプルかつスマートにすることで、ネットワーク運用の自動化を進めることが可能になり、その結果人的ミスが発生しにくくなります。これにより、誰もが安心して使える安定した高速ネットワークを提供できるようになります。

説明図