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ネットワーク仮想化サービス基盤プロジェクト

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ICTイノベーションを創出する新世代ネットワークの基盤

背景

現在のインターネットには様々な課題が存在しており、新しいネットワークに進化させることが困難です。

 これまでのインターネットはIP を中心としたアーキテクチャを持っており、すべての情報をIP 化することにより、世界のどこにでも、またどこからでも情報をやりとりできるネットワークを実現しました。しかしながら、アドレスの枯渇等、IP に関わる問題も表面化してきており、現在のインターネットではそれらの諸問題を抜本的に解決するための枠組みがありません。また、新しいネットワークアーキテクチャの導入が難しく、ネットワークを時代の進化に合わせて更新することが困難です。

目的

新しい機能を既存のネットワークに導入できる枠組みを確立します。

 ネットワーク仮想化サービス基盤は、新しい時代に即した新しい機能をネットワークに導入するための枠組みです。異なる機能や構成を持つ複数のネットワークを独立に同時に一つの物理ネットワーク上に構築するネットワーク分離(Isolation)と、コンポーネントを自在に組み合わせて利用できるプログラム性(Programmability) の機能を有する、仮想ネットワークの実行基盤を構築します。この基盤により、新しいネットワークの研究開発に必須な検証や実証実験を容易に実施できます。

実施テーマ

今後数十年にわたって出現する新しい社会要求に応えることができるネットワークを構築します。

1. 複数のネットワークをさらに効率的に分離できるよう、光パケット・光パス統合ネットワーク上に仮想ネットワークを構築できる新しい仮想化ノードを開発
2. 新しいネットワークサービスを容易に実現するために、サービスをコンポーネント化し、構築された仮想ネットワーク上でそれらを実現出来るプラットフォームを構築、さらに複数のサービスコンポーネントを合成して新しいネットワークサービスを実現する機能を実装

 ネットワーク仮想化サービス基盤の実現により、今後数十年間にわたって利用者の要望に応じて新しい機能を追加できるネットワークが実現されます。また同時に、新しい機能を持ったネットワークによって新たなイノベーションが創出され、人々の暮らしをより豊かにするICT が実現されると期待されます。

説明図

プロジェクト参加組織


委託ア 「フレキシブルにプログラム可能で状況に適応した多様なサービスを提供可能な進化型ネットワーク仮想化基盤技術」 :日本電信電話(株)※、東京大学、(株)日立製作所、日本電気(株)、富士通(株)

委託イ 「フレキシブルかつ容易にプログラム可能な進化型ネットワーク仮想化スライス構成プラットフォーム技術」 :(株)KDDI 研究所※、東京大学、日本電気(株)、(株)日立製作所

委託ウ1 「ネットワーク誘導を利用した新世代コンテンツ配信アプリケーション」 :関西大学 ※、大阪府立大学、神戸大学、日本電気(株)
委託ウ3 「関係性メトリックに基づく新世代ネットワークアプリケーション」 :京都大学※、電気通信大学、(株)神戸デジタル・ラボ
委託ウ4 「消費エネルギー最適化コンテンツ配信システム」 :慶應義塾※、(株)日立製作所
委託ウ8 「超分散分割保存された大容量コンテンツの即時配信システムの研究開発」 :日本電信電話(株)※、慶應義塾

※幹事
学校法人については法人表記省略