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講演会(入場無料・事前申込み不要)

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 NICTオープンハウス2015は終了しました。ご来場ありがとうございました。

オープニングセレモニー 10月22日(木)10:00-11:30

●主催者挨拶  NICTオープンハウス2015の開催にあたって 
        理事長 坂内 正夫
 

特別講演

   IoT/CPSとソーシャルオープンデータによるスマートシティの創出

        慶應義塾大学環境情報学部教授 徳田 英幸 氏
IoT/CPS (Internet of Things/Cyber-Physical Systems)によりモノ、人、プロセス、データなどの連携による新たなサービスの創出や実世界とサイバー世界との融合が加速されてきている。一方、国や地方自治体といった公共機関等が保有しているデータは、貴重な資産や資源であるにも関わらず、現在、必ずしも有効に活用されていないのが現状である。
本講演では、これらのIoT環境とソーシャルオープンデータなどを活用し公共サービスの質的向上、市民のQoLの向上、レジリエントなスマートシティの構築などに関して、EU-Japanプロジェクト(ClouT)やNICTソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術開発プロジェクト(SODA)の成果などを交えて課題と今後の方向性について述べる。
 

10月22日(木)12:20-16:20 会場:4号館2階 大会議室

12:20-13:00
宇宙天気予報の現状と高まる必要性
電磁波計測研究所 宇宙環境インフォマティクス研究室 石井 守 室長
宇宙天気とは、主に太陽活動による地球付近の電磁環境のことで、通信・放送・測位あるいは人工衛星の運用に大きな影響を与えることが知られています。近年のICT社会において宇宙天気の重要性は非常に増しています。NICTが取り組む宇宙天気予報とその精度の向上に向けた研究開発を紹介します。

13:10-13:50
対災害SNS情報分析システムDISAANA
耐災害ICT研究センター 情報配信基盤研究室 大竹 清敬 室長
東日本大震災では、有用な災害関連情報がSNS上に溢れる一方でそれを分析し、容易に検索するための手段が充分ではありませんでした。その問題を解決すべく対災害SNS情報分析システムDISAANAを開発し、本年4月より試験公開しています。それを構成するための技術を含めDISAANAを紹介します。

14:00-14:40
自然災害に対する強靭な社会の実現に貢献するレーダセンシング技術
電磁波計測研究所 センシングシステム研究室 久保田 実 室長
ゲリラ豪雨や竜巻の前兆現象を捕捉し気象災害の予測力を向上させるフェーズドアレイ気象レーダ、夜間や悪天候下であっても地上の被災状況等を迅速に把握できる航空機搭載高分解能合成開口レーダ(SAR)等、NICTで社会実装を目指して研究開発を進めるレーダセンシング技術について紹介します。

14:50-15:30
情報指向ネットワーク技術:データ通信路からコンテンツ共有基盤へ
ネットワーク研究本部 ネットワークシステム総合研究室 朝枝 仁 プランニングマネージャー
ネットワークからコンテンツをより効率的に取得するための次世代のネットワーク技術、「情報指向ネットワーク技術(ICN/CCN)」の研究が国際的にも脚光を浴びています。ここではICN/CCNの概要とこれまでの研究成果、そして今後の展望について紹介します。

15:40-16:20
光パケット・光パス統合ネットワーク
光ネットワーク研究所 ネットワークアーキテクチャ研究室 古川 英昭 研究マネージャー
増大する情報流通量に伴う消費電力量をネットワークのオール光化により抑制し、ユーザの利用シーンに合わせて、高速で安価なサービスと遅延やデータ損失を抑えた高品質なサービスを同時に提供可能な「光パケット・光パス統合ネットワーク」を紹介します。



10月23日(金)10:00-16:10 会場:4号館2階 大会議室

10:00-10:40
数10センチの精度を実現するIR-UWB屋内測位システム
ワイヤレスネットワーク研究所 ディペンダブルワイヤレス研究室 李 還幇 総括主任研究員
UWBを用いた屋内測位システムは、ナノ秒オーダーの非常に短いパルスを用いて通信を行うため非常に高い時間分解能が得られ、多点測位を行うことにより数10cm以内の測位精度が得られます。物流倉庫での作業員の動線可視化による大幅な作業効率改善に寄与することが期待されます。システムと期待される活用分野について紹介します。

10:50-11:30
生きた細胞が持つ外来物質センシング機構の可視化
経営企画部 企画戦略室 小林 昇平 プランニングマネージャー
生物は、莫大な数の生体分子の働きをうまく制御することで、自律性や環境適応性といった優れた能力を発揮し、生命を維持しています。本研究室では、細胞や生体高分子など様々な階層の生物材料の機能解析を行うことによって、生物システムに学んだ新しい情報通信技術・概念の創出を目指しています。本講演では、生物が周囲の環境へ適応するための最初のステップである「外来物質センシング機構」について、最新の研究成果と今後の展望を紹介します。

13:00-13:40
脳活動を操作して見えを生み出す脳内機構に迫る
脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 天野 薫 主任研究員
現在の脳活動の状態を視覚的にフィードバックし、それに基づいて被験者が自身の脳活動を変えていくニューロフィードバックと呼ばれる手法は,知覚や行動を生み出す脳活動を明らかにするのに有効です。この方法を用いて、白黒の画像に色の見えを作り出した研究などを紹介します。

13:50-14:30
聴障者と健聴者との円滑なコミュニケーションを支援するアプリの開発と社会展開
先進的音声翻訳研究開発推進センター 企画室 内元 清貴 室長
NICTの音声認識技術・音声合成技術の応用例として、聴障者と健聴者との円滑なコミュニケーションを支援するアプリ「こえとら」と、その実証実験の過程で生まれた聴障者接遇支援アプリ「SpeechCanvas」について、その開発の経緯と社会展開の現状を紹介します。

14:40-15:20
グローバルコミュニケーション計画を支える音声翻訳技術
ユニバーサルコミュニケーション研究所 音声コミュニケーション研究室
先進的音声翻訳研究開発推進センター 先進的音声技術研究室 河井 恒 室長
グローバルコミュニケーション計画では、日、英、中、韓、泰、越、尼、緬、西、仏等の10言語に対して、2020年に旅行、医療、防災を含む生活一般の分野で実用レベルの自動音声翻訳を実現することを目標としています。NICTでは、この目標に向けて音声技術および翻訳技術の多言語化・高精度化に取り組んでいます。本講演では、これらの技術について概要と現状を紹介します。

15:30-16:10
インシデント分析センター"NICTER"
ネットワークセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室 衛藤 将史 主任研究員
近年、サイバー攻撃による脅威は、その被害の規模とともに攻撃の複雑さもより一層深まっています。本講演では、最新のサイバー攻撃に対応するためNICTにおいて研究開発が進められているインシデント分析センター"NICTER"と、そこから派生する形で生まれたさまざまなサイバー攻撃対策技術をご紹介します。

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