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講演会(入場無料・事前申し込み不要)

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NICTオープンハウス2016は終了しました。ご来場ありがとうございました。

10月27日(木)13:30-15:05 会場:4号館2階 大会議室

13:30-14:15
生物の「知」に学ぶバイオICT技術の現状と未来
未来ICT研究所 大岩 和弘 主管研究員
35億年の進化というR&Dを経て、生物は優れた機能を手に入れてきました。魚の群泳や昆虫の集団運動、タンパク質分子が自己組織的に創り出す巨視的構造などは、あたかも高度な知性の支配に拠っているように見える現象です。しかし、要素である個体の能力は必ずしも高くはなく、局所的な相互作用から全体の構造や運動が創り出されているのです。このような生物の持つ「知」すなわち「自然知」と呼ぶにふさわしい創造的能力の源泉を解明することは、新たなICT開発のシーズの提供につながります。

14:20-15:05
言語障壁の完全破壊
先進的音声翻訳研究開発推進センター 隅田 英一郎 副研究開発推進センター長
我が国を囲む言語障壁は早期に破壊すべきであり、自動翻訳はそのための唯一の手段である。音声翻訳の「VoiceTra」、テキスト翻訳の「TexTra」でNICTが証明したように、本質的に困難な日英間でさえも「対訳データ」と「高度なアルゴリズム」によって高精度が実現可能になった。国是として全面展開すれば言語障壁を完全に破壊できる。

 

10月28日(金)9:45-16:15 会場:4号館2階 大会議室

9:45-10:20
航空機搭載合成開口レーダーPi-SAR2 ~雲や噴煙があっても地表を撮像できる映像レーダー~
電磁波研究所 リモートセンシング研究室 上本 純平 主任研究員
合成開口レーダー(SAR)は電波を使って地表を撮像する映像レーダーです。NICTでは2006年から航空機搭載型SAR(Pi-SAR2)の開発/運用を行っています。本装置の特徴としては、昼夜間問わず、また雲/噴煙の存在に関わらず撮像を行える点が挙げられます。本講演ではPi-SAR2の観測方法や特徴等について、最新の撮像事例を交えながら紹介させて頂きます。

10:25-11:00
次世代の衛星通信技術の取組み
ワイヤレスネットワーク総合研究センター 宇宙通信研究室 高橋 卓 副室長
RFを使用した次世代の衛星通信技術への取組としてWINDSを使用した高速衛星通信や災害時の利用を紹介し、開発が開始された次期技術試験衛星の検討状況を紹介する。

11:05-11:40
つなぐ、それを意識させない世界をめざして
ネットワークシステム研究所 ネットワーク基盤研究室 山本 直克 研究マネージャー
より身近な環境で情報通信の大容量化が求められつつあります。本講演では、光と電波を効率的に融合し、伝送媒体に制限されない光アクセスネットワークを実現する技術として、超高速かつ高密度な送受信等を実現するためのICTハードウェア基盤技術の研究開発や、空港滑走路用レーダ等の光ファイバ無線をベースとしたシステム技術の紹介を行います。

11:45-12:20
脳波計測と脳刺激の応用に向けた研究
脳情報通信融合研究センター 脳機能解析研究室 井原 綾 主任研究員
近年,非侵襲的に脳機能を測る技術や脳に刺激を与える技術が進歩し,脳研究は実に幅広い分野で応用への期待が高まっています。本講演では、ビジネスでの活用に向けた取り組みとして,脳波を利用した製品等の評価法の研究開発と,リハビリテーションでの活用に向けた取り組みとして,経頭蓋直流電気刺激による機能促進の研究成果をご紹介します。

13:00-13:35
言葉や能力の壁を越えるデータ指向知能 ~音声対話・ロボット・環境データ予測のための基盤技術~
先進的音声翻訳研究開発推進センター 先進的音声技術研究室 杉浦 孔明 主任研究員
少子高齢化のなかで1人の高齢者を物理的・経済的に支える生産年齢人口は減少しており、多様な社会参加が社会課題になっています。このような背景のもと、言語・非言語を含む多種多様なデータを利活用し、屋内外で人を支援するシステムの研究開発が行われています。本講演では、音声対話ロボットから地球規模の環境データ予測にいたるまで、データ指向知能システムの国内外の研究動向と我々の取り組みについて紹介します。

13:40-14:15
人工知能技術と音声コミュニケーション技術
先進的音声翻訳研究開発推進センター 先進的音声技術研究室 藤本 雅清 主任研究員
現在世の中を賑わせている人工知能技術は、主に深層学習とビッグデータの両輪で成り立っており、蓄積されたビッグデータを深層学習により効果的に学習することで、音声認識、音声合成を始めとする様々な音声コミュニケーション技術の研究開発が精力的に進められております。本講演では、音声コミュニケーション技術における人工知能研究の世界的な動向について述べ、このような情勢におけるNICTの研究成果を紹介いたします。

14:20-14:55
サイバーセキュリティに係る研究開発及び人材育成
サイバーセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室 笠間 貴弘 研究員
サイバーセキュリティ研究所の今後の研究開発について、次世代のサイバー攻撃分析技術、IoTデバイスにも実装可能な軽量暗号・認証技術など、サイバー攻撃等の脅威から国民や社会を「守る」ための技術について紹介します。

15:00-15:35
高品質NbN薄膜およびジョセフソン接合とその応用
未来ICT研究所 フロンティア創造総合研究室 寺井 弘高 上席研究員
NICTでは高品質窒化物超伝導薄膜(NbN、TiN等)をコア技術として、単一光子検出器、省電力ロジック回路、テラヘルツ検出器、量子ビット等の研究開発に取り組んでいる。本講演では、窒化物超伝導薄膜・デバイス作製技術について我々の研究開発の取り組みを紹介する。

15:40-16:15
NICTにおける耐災害ICT技術の開発と実証
ソーシャルイノベーションユニット耐災害ICT研究センター 応用領域研究室 大和田 泰伯 主任研究員
東日本大震災の経験をもとに、耐災害ICT研究センターを設立し耐災害性強化のための情報通信技術の研究開発と、研究成果を実際災害時に使えるものにしていく社会還元を推進してきた。この耐災害技術の開発と実証の状況及び、熊本地震等での支援対応などについて紹介し、今後の課題などを述べる。

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