< NICTオープンハウス2018は終了しました。ご来場ありがとうございました。>

 

サイエンストーク (事前申し込みは終了しました)

NICTの若手研究者や女性研究者とのサイエンストーク(カフェスタイル)を新企画として行います。
ファシリテーターを介したフランクな環境の中、皆様のご参加と忌憚のないご意見をお待ちしております。
また、今回の目玉の一つとしてNICTフェローによる「顕微鏡を作りながらのサイエンストーク」を実施いたします。


    6月30日(土)🕑10:30~16:30 大会議室[4号館2階]

    • 🕑10:30~12:00

      「研究者ってどんな人?〜とある時空間研究者の場合〜」[満員]

      -時間を測ると場所がわかる!? 時空間研究と研究者のお仕事紹介-
      概要:
      電車に乗り遅れたくない時に時計を見る、といった場面以外でも時計が活躍していることを皆さんは御存知でしょうか。
      自分の位置を地図上に表示してくれるGPSという技術は、実は「正確な時計」が基礎にあります。その正確さは1秒の1億分の1まで合わせるレベル。でも、時間を測るはずの時計で一体どうやって位置を正確に測るのでしょうか?GPSの原理を説明しながら時計が目に見えないところでも大活躍していることをご紹介します。
      また、昨年男の子の「大人になったらなりたい職業」で「学者・博士」が第1位*1に輝きました。「学者(研究者)」とは実際どのような職業なのでしょうか?会社員とは何が違うのでしょうか?講演者の体験を通して「研究」という仕事の面白さと難しさを分かち合いたいと思います。

      *1 第一生命保険2017年調査

      ※本トークではファシリテーターがナビゲートいたします。

      電磁波研究所 時空標準研究室
      主任研究員 志賀 信泰

    • 🕑13:15~14:45

      「いのちあるところに動きあり」[満員]

      スマートフォンのカメラ機能を利用して、水中の小さな生き物を観察できるスマホ顕微鏡を作ってみましょう。この顕微鏡を使って生き物たちの動きを見てみましょう。どのような動きが見えるでしょうか?
      生き物は動きます。水の中にいるプランクトンの多くは、小さなオールのような装置を使って泳ぐことができます。私たちのような大型の動物は、筋肉の力で動きます。一見すると動かないように見える植物でも、その細胞の中では細胞質流動と呼ばれる動きを見ることができます。いのちあるところには、必ず「動き」がみられるのです。
      生き物の「動き」を作り出しているものは、大きさ数ナノメートルのタンパク質です。これらはタンパク質モーターと呼ばれ、生き物共通のエネルギー通貨であるアデノシン三リン酸(ATP)を分解したときに得られるエネルギーを使って“ちから”を出すのです。
      このサイエンストークでは、生き物が使っている運動装置やタンパク質モーターのしかけをやさしく解説したいと思います。

      未来ICT研究所
      主管研究員 / NICTフェロー 大岩 和弘

    • 🕑15:00~16:30

      「ネット社会の安全を支える暗号技術」[満員]

      みなさん、「暗号」にどんなイメージをもっていますか?軍事や外交に使われる、なんだか自分とは遠い世界の話に思えるかもしれませんね。しかしながら今や「暗号」は、Webページを閲覧したり、ネットで買い物をしたり、電車の乗り降りをしたり、ATMでお金をおろしたり、そのほかさまざまな社会のシーンで私たちを守ってくれる大切な技術なのです。
      このサイエンストークでは、暗号技術がどのような身近なところで使われているかを紹介し、暗号の安全性が数学と深い関係があることなどを説明します。
      最後に、現在最も広く使われている「AES」暗号のしくみを学び、グループメンバーで協力して暗号化処理を体験してみましょう。
      ※本トークではファシリテーターがナビゲートいたします。

      盛合志帆
      サイバーセキュリティ研究所 セキュリティ基盤研究室
      室長 盛合 志帆