オープニングセッション

6月21日(金)10:00〜11:30 会場:4号館2階大会議室

主催者挨拶

情報通信研究機構 理事長 徳田 英幸

徳田 英幸
情報通信研究機構 理事長

1975年慶應義塾大学工学部卒。同大学院工学研究科修士。
ウォータールー大学計算機科学科博士(Ph.D. in Computer Science)。
米国カーネギーメロン大学計算機科学 科研究准教授を経て、1990年慶應義塾大学環境情報学部に勤務。
慶應義塾常任理事、環境情報学部長、大学院政策・メディア研究科委員長を経て、現職。
専門は、ユビキタスコンピューティングシステム、OS、分散リアルタイムシステム、IoT、Cyber-Physical Systems等。

現在、日本学術会第三部副部長、日本学術会議情報学委員会委員長、重要生活機器連携セキュリティ協議会会長、スマートIoT推進フォーラム座長などを務める。

情報処理学会副会長、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)情報セキュリティ補佐官などを歴任。慶應義塾大学名誉教授、情報処理学会フェロー、日本ソフトウェア学会フェロー、日本工学会フェロー。

研究教育業績に関して、Motorola Foundation Award、IBM Faculty Award、経済産業大臣賞、総務大臣賞、慶應義塾 義塾賞、情報処理学会功績賞、情報セキュリティ文化賞、慶應義塾 福澤賞、文部科学大臣表彰科学技術賞などを受賞。

[特別講演] 人と関わるロボットの研究開発

大阪大学基礎工学研究科 教授 石黒 浩

石黒 浩 氏
大阪大学基礎工学研究科 教授

大阪大学基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。
京都大学情報学研究科助教授、大阪大学工学研究科教授を経て、2009年より大阪大学基礎工学研究科教授。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。

社会で活動するロボットの実現を目指し、知的システムの基礎的な研究を行う。ロボット研究においては、従来、ナビゲーションやマニピュレーションという産業用ロボットにおける課題が研究の中心であったが、インタラクションという日常活動型ロボットにおける課題を世界に先駆けて提案し、研究に取り組んできた。そして、これまでに人と関わるヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットであるジェミノイドなど多数のロボットや、それらの活動を支援し人間を見守るためのセンサネットワークを開発してきた。2011年に大阪文化賞を受賞。また、2015年には、文部科学大臣表彰受賞およびシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞を受賞。2017年より大阪大学栄誉教授。主な著書に「ロボットとは何か」(講談社現代新書)、「どうすれば「人」を創れるか」(新潮社)、「アンドロイドは人間になれるか」(文春新書)などがある。

特別講演

6月22日(土)11:00~12:00 会場:4号館2階大会議室

イノベーションを起こすための変革論

異能Vationプログラム プログラムアドバイザー 伊藤 穣一

伊藤 穣一 氏
マサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ所長・異能Vationプログラム プログラムアドバイザー


ICTメンターセッション

6月22日(土)13:00〜14:30 会場:1号館4階国際会議室

日本産業をけん引する注目の経営者3名が集結。「日本の若者に、いま一番伝えたいこと」

情報通信技術を活用して事業を展開する注目の起業家・経営者にご自身の起業の経緯やこれまでに乗り越えた困難などをお話いただく中で、これからを生きる上で重要な視点等について、若者に向けてメッセージを伝えていただきます。

 ファシリテーター

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 政策研究事業本部 経済政策部 新事業開発室 主任研究員 杉原 美智子 氏 杉原 美智子 氏
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
政策研究事業本部 経済政策部
新事業開発室 主任研究員

ICTを活用して事業を展開している今をときめく注目の起業家・経営者が、「起業」するまでの経緯や、直面した問題など、「起業化」へ向けての問題解決方法やヒントをお話しします。

お茶を片手にフランクな雰囲気の中、質疑の時間もあります。
ちょっと興味のあるという方から、本格的に起業を考えている方まで、ぜひお気軽にご参加ください。

皆様のお越しをお待ちしております。

 スピーカー

株式会社マイネット 代表取締役社長 上原 仁 氏 上原 仁 氏
株式会社マイネット 代表取締役社長
株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役 佐藤 光紀 氏 佐藤 光紀 氏
株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中 邦裕 氏 田中 邦裕 氏
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長

研究者講演

NICTの数ある研究の中から厳選した、特に注目を集めている6本の研究成果の講演をお届けいたします。

6月21日(金)13:15~15:25 会場:4号館2階大会議室

[13:15~13:55]

安心・安全なSociety 5.0 の実現にむけて ~ プライバシー保護データ解析技術の現在 ~

室長  盛合 志帆

サイバーセキュリティ研究所 セキュリティ基盤研究室
室長 盛合 志帆

Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、多くの課題を克服することが期待されています。しかしながら、知識や情報を分野横断で共有し、利活用する際に、データのセキュリティやプライバシーをいかに守るかという問題が出てきます。 本講演では最新の暗号技術を活用し、セキュリティやプライバシーを守りながらデータ解析を行う取り組みについて紹介します。

[14:00~14:40]

対話するAI: WEKDAとSOCDA

センター長 鳥澤 健太郎

ユニバーサルコミュニケーション研究所 データ駆動知能システム研究センター
センター長 鳥澤 健太郎

スマートスピーカーをはじめとして対話をするシステムの進歩、普及には目覚ましいものがありますが、その機能は未だ限定的です。そもそも音声、言語によって対話する能力は、ヒトが文明、文化を作り上げる際の必須要素であり、広範かつ深い対話を行う能力をAIに持たせるのは究極の技術的挑戦の一つです。また、AIがそうした機能を持つことで文明、社会のありようを根本から変える可能性もあります。
本講演では、そうした挑戦の一環としてNICTで開発を進めている次世代音声対話システムWEKDAと、(国研)防災科学技術研究所、株式会社ウェザーニューズ、LINE株式会社と連携しつつ開発を進めている防災チャットボットSOCDAを紹介いたします。
WEKDAは40億件のWebページを知識源として使い、多様な入力に多様な応答を自動生成して雑談を行い、さらには「なぜ?」「どうやって?」「どうなる?」といった複雑な質問にも回答する音声対話システムであり、SOCDAは災害発生時に膨大な数の被災者と対話をすることで被災状況の把握を行うと同時に一人一人の避難を支援するチャットボットです。WEKDAが対話の深さ、広さに対する挑戦である一方、SOCDAはAI、マシンパワー、ネットワークを使って災害時の社会のありようを変えるという挑戦となります。

[14:45~15:25]

もう“ゲリラ豪雨”とは呼ばせない! ~局地的大雨の早期予測を目指して~

室長 中川 勝広

電磁波研究所 リモートセンシング研究室
室長 中川 勝広

近年、局地的大雨(いわゆるゲリラ豪雨)や竜巻・突風が局所的・突発的に発生し、各地で被害が発生しています。情報通信研究機構(NICT)では、人々に被害をもたらす気象現象の予測技術の開発を目的として、従来の気象レーダーに比べて10倍程度高速で降雨や風を測ることができるフェーズドアレイ気象レーダー(PAWR)、マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)を開発しています。
本講演では、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲が急速に発達する様子や、このレーダーのデータを活用し自治体と連携して開発を進めているゲリラ豪雨対策支援システムなどを、最新の観測データを交えて紹介します。

6月22日(土)13:15~15:25 会場:4号館2階大会議室

[13:15~13:55]

世界の「言葉の壁」をなくす多言語音声翻訳技術とその社会展開

室長 内元 清貴

先進的音声翻訳研究開発推進センター 企画室
室長 内元 清貴

近年、訪日外客数は増え続けており、2020年には4,000万人を超えると言われています。このような状況の下、総務省は2014年4月に、世界の「言葉の壁」をなくし、グローバルで自由な交流を実現することを目標とする「グローバルコミュニケーション計画」を発表しました。この目標を達成すべく、NICTでは民間企業と共にオールジャパン体制で多言語音声翻訳技術の性能向上と対応可能な言語・分野の拡大及び実証実験・社会実装を進めています。
本講演では、この多言語音声翻訳技術の概要とその社会展開の状況を紹介します。この技術を世の中に普及させることにより、言葉で困らない社会の実現を目指します。

[14:00~14:40]

宇宙天気予報 ~新たな宇宙利用時代に向けて~

研究マネージャー 津川 卓也

電磁波研究所 宇宙環境研究室
研究マネージャー 津川 卓也

日常生活に欠かせないGPSや通信・放送・気象衛星など、地球近傍の宇宙空間を利用するシステムは、太陽面の爆発や電離圏の乱れにより、障害が発生することがあります。このような宇宙環境の変動を「宇宙天気」と呼び、精度良く監視・予測する研究開発が進められています。民間企業による宇宙ビジネスの活性化やGNSSによる高精度測位利用が実現しつつある新たな宇宙利用時代において、宇宙天気はますます重要なものとなっています。
本講演では、宇宙天気の概要や最新の研究開発について解説します。

[14:45~15:25]

大規模観測から見るサイバー攻撃の動向: 狙われ続けるIoT機器

主任研究員 伊沢 亮一

サイバーセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室
主任研究員 伊沢 亮一

依然としてWebカメラやホームルータなどのIoT(Internet of Things)機器を狙ったサイバー攻撃が後を断ちません。しかも、これら攻撃は2018年頃からより一層巧妙化してきており、脆弱性のあるIoT機器が単発の攻撃データを受信するだけで攻撃者にのっとられてしまう危険があることが分かっています。
本講演では我々が実施している大規模観測のリアルタイム可視化や統計情報などをお見せするとともに、IoT機器を狙うサイバー攻撃の動向やIoT機器を使う個人が注意すべき点について概説します。