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キトラ古墳壁画に触れる!

〜壁画の高精細画像と科学調査の成果をタッチモニターで鑑賞〜

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2014年4月11日

独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 坂内 正夫)と独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所(以下「奈文研」、所長: 松村 恵司)は、平成26年4月22日(火)から5月18日(日)まで東京国立博物館で開催される特別展「キトラ古墳壁画」の関連イベントとして、「キトラに触れる!」展を開催します。

キトラ古墳と高松塚古墳の壁画の高精細画像及び科学調査の成果を、同館表慶館1Fで42インチのタッチモニターとタブレットPCを用いて紹介します。

輪郭線が明瞭に見られる赤外線撮影の画像、壁画断面のテラヘルツ波を用いたイメージング画像、朱雀や白虎などの高精細画像を拡大画面でご覧いただけます。

見どころ-1: 近づいて見る

文化財の通常の展示では「もっと近くで見たい」と感じられる方も多いと思います。「キトラに触れる!」展では、デジタル高精細画像を大画面のタッチモニターで自由に拡大縮小して鑑賞することができます。

図1 キトラ古墳壁画の高精細画像(南壁の例)
図1 キトラ古墳壁画の高精細画像(南壁の例)
見どころ-2: 科学の目で見る
図2 キトラ古墳壁画「朱雀」の赤外線とテラヘルツ波による調査画像の例

図2 キトラ古墳壁画「朱雀」の赤外線と
テラヘルツ波による調査画像の例

貴重な古墳壁画を後世に伝えていくため、非破壊の科学調査を行っています。
キトラ古墳は漆喰の上に描かれています。
  • 赤外線を用いると、土で覆われて見えにくくなっている壁画の輪郭線を明瞭に見ることができます(図2の赤枠内の朱雀の翼部分)。
  • テラヘルツ波によるイメージング技術を使った調査では、壁画を傷つけずに壁画の下の漆喰層を観測することができます。
これらの技術により壁画全体の状態を把握し、保存修復に貢献します。

NICTと奈文研の役割分担

NICT: NICTが世界に先駆けて文化財の科学調査に応用したテラヘルツ波によるイメージング技術を用いて、高松塚・キトラ両古墳壁画の漆喰層の状態調査を行っています。また、文化財の目では見えない情報(技法、歴史など)を展示に活かす技術を開発しています。
奈文研: 埋蔵文化財の保存修復に関する国内の指導機関であり、高松塚・キトラ両古墳壁画の科学調査(高精細画像、赤外線による撮影等)、及び保存修復を文化庁・東京文化財研究所とともに実施しています。



用語解説

特別展「キトラ古墳壁画」

東京国立博物館 本館特別5室 2014年4月22日(火) ~2014年5月18日(日)
奈良県明日香村のキトラ古墳の極彩色壁画を特別公開します。「四神(しじん)」のうち白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)・朱雀(すざく)、「十二支」のうち、獣の頭に人の体を持つ子(ね)・丑(うし)を展示します。壁画の発見以来、村外で公開されるのは今回が初めてです。展覧会ホームページ

「キトラに触れる!」展

奈文研、NICT、文化庁、明日香村の共同企画で、特別展「キトラ古墳壁画」の関連イベントとして東京国立博物館 表慶館1Fで開催されます。

テラヘルツ波

電波と光の境界に位置する、概ね0.1THz~10THzの周波数帯の電磁波で、テラヘルツは、10の12乗ヘルツ(1012 Hz)のことです。テラヘルツ波は、紫外線や赤外線より波長が長く、紙や漆喰など不透明なものでも透過します。異なる物質の界面で反射することを利用して、内部構造を非破壊非接触で可視化することができます。X線はエネルギーが高く、薄い漆喰層そのものの調査には向いていませんが、X線を照射した時の物質の応答を検出する蛍光X線は元素分析技術として、高松塚・キトラ古墳壁画の絵画材料の調査に用いられています。





本件に関する 問い合わせ先

情報通信研究機構
電磁波計測研究所 電磁環境研究室

福永 香
Tel:042-327-6259
E-mail:


奈良文化財研究所
埋蔵文化財センター 保存修復科学研究室

高妻 洋成
Tel:0742-30-6842
E-mail:

広報

情報通信研究機構
広報部 報道担当

廣田 幸子
Tel:042-327-6923 Fax:042-327-7587
E-mail:

奈良文化財研究所
研究支援推進部 連携推進課

田中 康成
Tel: 0742-30-6751 Fax: 0742-30-6750
E-mail: