タイトル 「21世紀夢の技術展」に出展
奥山 利幸

大好評のワークショップコーナー
行列ができるさわれる3Dブース
 7月21日(金)〜8月6日(日)に東京ビッグサイトで開催された「21世紀夢の技術展」(日本経済新聞社主催)に、「情報・通信」の主催者企画展示として通信総合研究所は過去最大規模の展示を行いました。この技術展は100を超える出展者が参加した大規模なもので、来場者は17日間で延べ112万5千人にも上るものでした。この中で当所は、多様化する情報通信をより便利に、より身近なものとするための研究の一端を見て、触れて、体験していただくため、11種類の研究成果を出展しました。
 手話アニメーションを易しく紹介するシステムや、大量の映像シーンから見たいシーンを「動き」で検索するシステムに実際に触れていただいたり、3次元ディスプレイと力を制御する装置を組み合わせることにより、仮想的な3次元の物体にあたかも触れているような感覚を簡単なゲームを通して体験していただきました。また、送受信機を対向させ、その間をいろいろな物で遮蔽したときのテレビの映り具合から、目では見ることのできないミリ波の電波を体感していただきました。
 さらに、本年12月1日から運用予定のデジタル放送やインターネットを介した高品質の動画像や音声の送受信デモンストレーション、災害時等に活躍する被災者安否情報登録検索システムや航空機に塔載したレーダーにより、天候や昼夜に関係なく災害状況を把握できるシステムとその取得画像を見ていただきました。
 また、当所では日本の正確な時刻を決定し、その時刻を福島県にある長波帯標準電波施設から電波で送信しています。展示では、その施設の模型とその電波を受信して正確に時を刻む電波時計を見ていただきました。また、ビルの谷間や遮蔽物があっても、高品質な通信サービスが提供できる宇宙通信システム技術の紹介も行いました。
 また、21世紀を担う子供たちに、身近にあるものを使って通信の原理や現象を体験してもらうコーナーでは、大勢の子供たちばかりではなく、大人の方々にも好評でした。
 大変お忙しい中、ご来場いただきました方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

(企画部 企画課 広報係長)




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