今江 理人 |
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参加者は、アジア・太平洋地域の時間・周波数標準関連研究機関の研究者を中心として、外国人研究者等30名、国内参加者(CRL以外)23名、CRL研究者等27名が集い、アジア・太平洋地域の時間・周波数標準に関する研究成果や研究機関の活動状況について報告がなされました(写真1、2)。国外からの参加者は、表1に示すとおりで、13の国および経済圏からの参加であり、アジア・太平洋地域のほとんどの主要国からの参加を得ました。欧米に比べアジア・太平洋地域の時間・周波数標準関係の研究活動は遅れていると思われていましたが、本ワークショップを通して、非常に多彩な研究開発が進められつつあることが明かとなりました。特に、周波数・時刻比較分野では、GPSや衛星双方向方式の研究開発の発表が数多くなされました。 今回のワークショップは、当所の時間・周波数標準関係の長い歴史の中でもはじめてのホスト役を務めた訳ですが、成功裏に終了することができたと思います。独立行政法人化へ向け、アジア・太平洋地域とのより深い国際協力関係を築く上でも、一つの契機になるものと考えています。 また、会期中の11月2日午後には、アジア・太平洋計量計画(Asia Pacific Metrological Program:APMP)傘下の時間周波数技術委員会(Technical Committee for Time and Frequency:TCTF)第2回会合(委員長は、台湾電信研究所のC. S. Liao氏)が開催され(写真3)、TCTFの活動状況の報告および計画、計量標準の相互承認協定(Mutual Recognition Arrangement:MRA)に伴う各種検討が行われました。本ワークショップ開催にあたり、ご協力いただいた科学技術庁をはじめとする関係機関並びに各位に感謝する次第です。 (標準計測部時空計測研究室長、ATF2000 Local Organizing Committee委員長) |
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