タイトル 第99回研究発表会報告
澤田 史武

講演風景
 第99回研究発表会は、本年10月にオープンしたばかりの大手町サンケイプラザの4階ホールで新鮮な雰囲気の中、11月9日に開催されました。会場は交通の便も良く、官庁街が近いことから多数の会社員や、官公庁職員の方々がご来場下さいました。
 研究発表会は、所長の挨拶から始まり、最初の講演である「独立行政法人通信総合研究所の基本計画」では、当所の独立行政法人化へ向けた取り組みを所長より紹介しました。続いて今年開所した「けいはんな情報通信融合研究センター」の研究目的や内容について中山センター長が講演を行い、その後は当所の最新の成果として、情報バリアフリー社会を目指す高齢者・障害者支援技術、ネットワーク危機管理と非常時における情報通信技術、航空機搭載高分解能映像レーダによる有珠山・三宅島の噴火災害の観測、VLBIによる伊豆諸島地震・火山活動に伴う首都圏広域地殻変動の観測、雲の中を観測する3次元ミリ波レーダの研究開発、地球を取り巻く放射線帯の謎を解明する研究、超高速トランジスタの研究開発、次世代光情報通信のためのデバイス技術、通信放送技術衛星COMETS実験の成果と続き、最後に閉会の挨拶が次長より行われました。
研究成果、技術移転成果の展示風景
 会場は、ほとんどの講演で満席の状況で、来場された方々はメモを取るなど熱心に講演を聴講され、講演終了後にはかなり専門的な質問もいただきました。しかし、講演時間が限られており、質疑応答のための時間が十分とれなかったため、講演時間が短い等のご意見もいただきました。
 一方、今回も発表会に併せて展示会を同じフロアで開催しました。当日午前9時にNHKの取材を受け、昼のニュースで紹介されたことから、午後になってこれを見て駆けつけたという方もいらっしゃいました。また、提出していただいたアンケートからは、「全体的によくまとまっており、最近の研究成果がよく分かった」、「説明が分かり易く、専門外の者にも理解できた」等の意見と、「CRL以外の機関での研究状況との比較も触れるよう工夫してほしい」等のご意見もいただき、今後の参考にしていきたいと考えております。最後にご来場いただいた方々、講演者、展示会の準備・説明員等関係スタッフに感謝いたします。


(企画部 企画課 成果管理係長)




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