(2) 郵政事業の運用・管理システムの効率化・信頼性向上に関する研究
郵便業務における処理区分フロー、輸送ネットワーク、集配経路等を最適化する際の科学的な意思決定手法について研究を行うとともに、この手法に基づく意思決定支援システムの開発を行っています。
(3) インテリジェント窓口の研究
スピーディーな窓口サービスの提供、自動サービス機器の導入、また事務処理の効率化を実現する窓口システムを目指して、インテリジェント窓口に関する研究を行っています。
(4) 先端技術の郵政事業への応用等に関する研究
郵便の徹底的な効率化、省力化を目指して、近年飛躍的に向上した自動化技術、通信技術の活用等、今後研究する必要のある技術を長期的な視野のもとに研究しています。
95年11月に全国で39億1100万枚の年賀はがきが売り出されましたが、このうち新たな技術を用いた「版画用専用はがき」が1億枚含まれており、これは郵政研が開発したものです。このはがきは、従来のはがきより白くなっているとともに、インクの吸収力が強くなっているため、カラー印刷の鮮明度が上がり、各種インクの乾燥時間も短くなっています。プリントごっことのマッチングは検討中ですが、版画で年賀状を作られる方、一度使ってみて下さい。郵便事業では、このようにお客さんの多様なニーズに対応するという姿勢が重視されます。
人員構成は、本省の電気通信3局、官房建築部、郵務局、メーカからの出向者等様々です。これらの人が入り交じって、主任研究官を中心に3、4人のグループを作っています。仕事のやり方が異なった職場から集まった人達が1つの仕事をするため、たまにはカルチャーの違いを感じることもありますが、協力しあいながら仕事を進めています。
都心は、様々な利便とアミューズメントを享受しやすい環境ですが、空が小さく見えます。時々4号館からの富士の夕焼け、オタワの抜けるような広い青空を思い出しながら、官庁型机配置の係長席でノートパソコンと向かい合っています。
毎年5月に研究発表会を第1部と第2部に分けて行っていますので、是非ご参加下さい。また、現在、通総研からの出向者は私一人だけですが、飯倉分館にいらっしゃった際には、是非3階へお立ち寄り下さい。