科学技術講演会を開催して



西山 巌




 4月3日に、科学技術週間行事の一環として、小金井市公会堂にて、科学ジャーナリストの餌取章男氏をメインとする「無線通信研究100年記念科学技術講演会」を実施した。この講演会の開催に関して、準備委員会事務局の担当者として、準備の段階からの雑感を述べさせて頂く。

 私個人は3月1日付で企画課広報係に配属になり、着任とほぼ時を同じくしてポスターが刷り上がる。事務局の仕事はこのポスターを持って近隣の学校等を訪問するPR活動である。内心面倒だなあと思いながらも、中・高校生を講演の対象とする以上、行かない訳にはいかない。小金井、国分寺、小平の学校を訪問する。教頭が相手してくれるところ、受付窓口の女子事務員だけで対応するところ等、学校により扱いは異なるものの、その効果はいかほどのものか半信半疑であった。

 そうこうしてる内に、講演会はもう目の前。展示物の方は各部の協力によりどうにかなりそう。インターネット用にINS 64kも手配した。講演会前日の準備も委員の方等にお願いしてどうにか済ませる事が出来た。

 さて講演会当日。会場設営を終え、腹ごしらえも済ませる。開場予定の13:00を迎えるが、客足は…。開演の14:00が近づくにつれ、来場者は増えてきて、ヤレヤレといった感じである。開演のベルが鳴り、スタッフを含め全員が客席についたところを見渡してみると、全880席のうち1/4程度の入場者か。昨年よりは増加しているようであるが、今一歩という感じ。特に、中高生は片手で数えられる程度であり、PRの方法等再検討する必要がある。これで中高生を100人程度集められたら大成功と言えたのに。 所長の講演「無線通信研究100周年」、餌取氏の講演「21世紀の科学技術と私たちのくらし」も終わり、白熱した質疑応答に、スタッフ一同時計を見ながらハラハラする一幕もあったが、無事講演会は終了した。


科学ジャーナリスト 餌取 章男(えとりあきお)氏


 芳名録及びアンケートを集計すると、研究所職員を除く入場者数139名。アンケートの意見も好意的なものが殆どで、このような催しを開催する意義を強く感じる一方で、学生に対する集客力不足を反省し、次回への糧としたい。

 ご協力頂いた方々に深く感謝します。




企画課 広報係