タイトル 育ち盛りの10歳を祝った関西先端研究センター
−関西支所設立10周年記念式典及びオープンハウス−
福地  一

写真 熊谷信昭 科学技術会議会員よりの祝辞
 梅雨入り宣言のあった直後の関西地域でしたが、6月4日は天候にも恵まれ、関西支所、通称「関西先端研究センター」の創立10周年記念式典及び各研究グループのオープンハウスを盛大に執り行なうことができました。式典及びオープンハウスへの参加者は約180人を数え、式典会場や研究成果展示場所は多くの来客でにぎわっていました。

写真 180人の来所でにぎわう
オープンハウス
 関西先端研究センターは、情報通信技術の飛躍的な性能向上の可能性を内包する基礎的・先端的研究を推進する中核的組織として1989年5月29日に設立されました。思い切った基礎研究、産学官の連携、国際貢献といった、当時の郵政省としては未経験の研究開発スタイルに関係者は、とまどいながらも創造の意気込みにも燃えていました。幸いにして、基礎研究の風土にあった関西の地に広い敷地を確保することができ、研究リーダを初めとする研究スタッフも国内外から獲得しました。設立当初は、研究環境整備のための先発隊4人でスタートし、その年の10月には情報系の研究グループ、1991年9月の研究棟竣工を待ってバイオ系、物性系の研究グループがそれぞれ入植しました。そして、現在では、14の研究グループに研究支援のスタッフも含めて合計150人を越える研究センターに成長しています。関西支所構想の青写真を描いているときには、「いずれ100人規模の研究センターに!」と夢を語っていましたが、その夢は10年を待たずに現実になっていたのです。
写真 式次第
 式典では、センターの活動報告のなかで、本年秋にも着工する第2研究棟、他機関との研究交流を基本とする開放的融合研究制度の立ち上げの紹介もされ、まさに育ち盛りの10歳を印象づけた感があります。式典やオープンハウスの参加者の皆さんは、それぞれにセンターへの思い出を語り、かつ将来への大きな期待を述べていました。我々も、従来同様、優秀な若手研究者が十二分にその能力が発揮できるよう研究環境の充実をはかり、そして当センターが大学とは一味違う基礎研究の中核的な研究センターとして内外に認知されるよう努力しようと決意を新たにいたしました。
(関西支所長)


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