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GIS研究開発支援センター

1.設置の目的

GIS(地理情報システム: Geographic Information Systems)は、最新の地図情報に住民台帳、地籍、都市の景観情報 などの各種情報を付加する事により、各種行政計画の策定、環境保全対策、救急医療、防災対策、福祉、教育、観光、 物流、中心市街地活性化等、社会経済活動の広範な分野において極めて大きな役割を果たすことが期待されています。 NICT GIS研究開発支援センターは、これらGISの役割実現に向け、GISを普及促進し、地域振興に役立つことを目的に 設置されています。

2.事業概要

NICTが設置したGIS研究開発支援センターは、横須賀・宇治・沖縄の3カ所にあり、その設備・環境を企業、大学、 研究機関、地方自治体等に広く開放しています。同センターは、大容量地図データの蓄積、蓄積データの効率的な 相互流通を実現するためGISのネットワーク化、地理情報の電磁的な流通に必要な技術開発、また、GIS技術のみに とどまらず、防災、教育、福祉などの応用技術の研究開発に役立てていただくことにより、高度情報通信社会の 早期実現を支援する共同利用型の研究開発施設です。なお、センター員を常駐しておりますので、技術支援の提供も可能です。

3.設備概要

各センターの主要設備は以下の通りです。
横須賀GIS研究開発支援センター
ネットワーク高精度測位設備
物流GIS設備
自治体アプリケーション設備
相互利用型クリアリングハウス技術の研究開発設備
空間データの相互利用及び効率的構築のための研究開発設備
相互利用型アプリケーションの研究開発設備
宇治GIS研究開発支援センター
地域GISイントラネット利用実験設備
リアルタイム映像連携実験設備
沖縄GIS研究開発支援センター
地施設管理GIS設備
観光・環境GIS設備
画像による地図データ更新設備

4.主な研究開発テーマの紹介

各センターにおける主な研究開発テーマは以下の通りです。
横須賀GIS研究開発支援センター
自治体向けGISにおけるインターネット公開に関する研究開発
物流GISにおける新しい端末の検討
ネットワーク型高精度測位設備の機能動作確認と応用・利用の実験検証、関連実験
高精度GPSの環境変化別測位精度等性能評価
クリアリングハウスシステム高度利用のための応用技術研究
宇治GIS研究開発支援センター
洪水ハザードマップの作成手法の開発
震災からの復旧・復興過程を共有するDigital Cityの構築
市街地氾濫避難誘導システム
災害用地図連動型映像検索システムにおける映像検索の高度化
自治体向けGISにおけるWeb環境下での利用技術に関する研究開発
エリアマーケティング分野におけるGISソフトウェアの研究開発
観光情報システム
宇治市におけるエンタープライズGIS構築
Web GISによる市民が作る地域情報ファイル
沖縄GIS研究開発支援センター
電力業務フィールドワークにおけるGIS活用の研究
電力配電業務におけるお客さま情報管理の研究
高解像度衛星画像を用いた戦略的農業生産および環境モニター
産学官によるGIS推進母体に関する調査研究
産学官による空間データ流通実現に向けての調査研究