情報通信研究機構（NICT）は、6月3日・4日の2日間に渡り、東京卸売りセンター（TOCビル）において新法人発足後 初めての第１回研究発表会を開催しました。本発表会は、通信総合研究所（CRL）と通信・放送機構（TAO）とが 統合して初めての研究発表会で、TOCビル１３階ホールに５つの講演会場と展示会場とを設けて実施しました。
これまで、こうした研究発表会はCRLが春と秋の年2回、TAOが年１回と、それぞれ独立して実施していました。 研究発表会は、初日に中心会場となる第1会場で行われた長尾 NICT理事長による開会のあいさつで始まりました。 続いて、鬼頭達男総務省技術総括審議官から新法人NICTが果たす役割や、当機構への期待を込めた来賓あいさつを いただきました。こうした状況は第2〜第5会場へもTV中継され、第1会場に入りきれなかった多くの来場者たちが映し 出される大型スクリーンを見つめていました。写真1は、第1会場での開会式の様子です。
それぞれの会場では、1. 当機構直轄の研究開発成果、2. 公募研究の成果、3. 公募研究と成果展開等、4. 委託研究、 5. 委託研究と民間基盤研究の成果、と各種研究を分類した成果発表と、それぞれの発表に対する熱心な質疑応答等が 行われました。また、当機構の研究活動を広く知っていただくとともに、パネルやデモによる説明を加えて研究内容に ついての理解を一層深めて頂くことを目的に、研究成果と技術移転等に関する展示コーナーも設けました。
今回の研究発表会では、情報通信分野の研究成果を幅広く紹介したこともあり、来場者から寄せられたアンケートの 中には｢情報通信分野で大変広範囲に、かつ、最先端の研究開発成果を上げられていることがわかりました｣、 「様々な先端的な展示内容でとても参考になりました｣等のコメントを多数いただきました。最後に、2日間で合計1,277名を 数えた来場者の方々、そして貴重なご意見等を頂いた多くの皆様方に感謝申し上げます。今後とも引き続き、当機構の 研究活動等にご支援、ご鞭撻を賜れれば幸いです。
ありがとうございました。
