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産学官技術交流フェア・IAC2004・JA2004出展報告

総務部広報室

今年はNICT発足初年度ということもあり、例年になく外部出展が多く、10月だけでも6件の外部出展に対応しました。 本稿では前半に開催された3件についてご報告します。

まず先陣を切って9月29日〜10月1日まで、東京ビッグサイトにおいて「2004産学官技術交流フェア」が開催されました。 本展示会は昨今の産学官技術交流が強化されている傾向もあり、昨年まで「国際新技術フェア」として開催されてきた ものを拡大発展させたものです。そこでNICTでは、産学との連携を強力に推進していることを示すため、産学官連携の 枠組みを示すパネル展示を行うとともに、実際に企業と連携して進めている研究成果物の展示も行いました。

10月4日〜8日には各国持ち回りで開催される、世界規模の航空宇宙関連学会の大会「IAC(Internarional Astronautical Congress) 2004」が、カナダのバンクーバーで開催されました。会期中は学会発表の他に、展示会・ワークショップ・ セレモニーといった交流イベントが活発に展開され、NICTはJAXAとともに(日本からの出展はこの2機関のみ)、 単独ブースによる展示会出展をおこないました。展示内容は無線通信部門から「宇宙作業用モジュールロボット」、 「宇宙ステーション搭載のサブミリ波サウンダー開発」、「空間光通信用追尾システム」を、電磁波計測部門からは 「パソコンVLBI標準ボード開発」、カナダとのコラボレーションも推進している「宇宙天気プロジェクト」について パネル中心の成果公開を行いました。開催期間中の来場者は約25,000人で、そのほとんどが世界各地から集まった 宇宙の専門家であるため、NICTの研究成果に対する関心も高く、研究者の説明にも力がはいった5日間となりました。

最後に10月6日〜10日にパシフィコ横浜で開催された、最先端の技術が4年に一度集結するわが国唯一の総合的国際航空 宇宙展「2004年国際航空宇宙展(ジャパンエアロスペース2004/JA2004)」には、無線通信部門、電磁波計測部門から 7テーマ出展しました。平日の3日間はトレードデイということで専門家の方が多く、研究内容についてかなり深い 質問が出るなど対応に追われました。土日の2日間はパブリックデーとなっており、家族連れが多く来場しました。 NICT以外のブースにはヘリコプター実機や飛行機の模型等が展示されており、子供たちの喜ぶ姿が随所で見受けられました。 5日間で110,000人近くの来場者を数え大盛況のうちに終了しました。

今後もより多くの皆さまにNICTの研究・業務内容、成果に触れていただけるよう、積極的に外部出展に取り組んでいきます。