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天皇皇后両陛下 NICT鹿島宇宙通信研究センターをご視察

平山 昭一(ひらやま しょういち) - 鹿島宇宙通信研究センター 鹿島管理グループ グループリーダー

2005年6月5日(日)、天皇皇后両陛下が、潮来市の水郷県民の森で開催された第56回全国植樹祭にご臨席後、鹿島センターを 1時間15分に亘って、麻生総務大臣、長尾理事長の案内でご視察されました。

大会議室において、長尾理事長から「情報通信研究機構概要」、塩見理事から「災害に役立つ情報通信システム、宇宙電波に よる地球計測国際共同研究(e-VLBI )」に関する説明をご聴取いただきました。次に衛星通信用13 mアンテナ・宇宙電波用 34mアンテナを中條センター長の説明でご覧になりました。最後に宇宙通信展示室において、鈴木無線通信部門長から 「ヘリコプター衛星通信技術・ETS-[用衛星携帯端末」、熊谷電磁波計測部門長から「e-VLBI技術」について説明申し上げ ご覧いただきました。

天皇陛下はe-VLBI技術について、「大陸移動測定で、米国西海岸の動きはどうですか。」というご質問をされ、「米国大陸は、 太平洋とは別のプレートにあるため、日本から見た動きの方向はハワイと異なり、動きも遅いです」との説明に耳を 傾けられました。皇后陛下は、衛星携帯端末について、「旧山古志村のような時にこの端末が使えますか」というご質問を され、「小型の端末で通信が可能になります」との回答に理解を深められたご様子でした。


小泉首相 NICT横須賀無線通信研究センターをご視察

三浦 龍(みうら りゅう) - 横須賀無線通信研究センター 新世代モバイル研究開発プロジェクト推進室 室長

2005年5月28日(土)、小泉首相がYRPのNICT横須賀無線通信研究センターを訪問され、無線通信に関する最新の研究成果の 一部をご視察されました。午後3時過ぎに沢田横須賀市長、小谷京浜急行電鉄社長ほか報道関係者や警護担当者とともにYRPに 到着された小泉首相は、YRP1番館にあるNICT実験室において長尾理事長によるNICTでの無線通信研究の概要説明を受けた後、 小川センター長より基地局がなくても複数のオートバイに載せた無線機をリレーして広域にわたる通信回線を確保する 「防災用高度無線中継システム」及び携帯電話、無線LAN、デジタル放送をソフトウェアの入替えのみで実現する「ソフ トウェア無線機」の研究成果説明を受けられ、それぞれ実際に試作機が動作するところをご視察されました。

最後に長尾理事長からの要望に応えるかたちで、情報通信にちなんだ毛筆による記念の色紙「信以接人」(信を以って人に 接す)を残されて、次の訪問先へと移動されました。小泉首相は、時おり職員に質問されたり、試作機を手に取られたりと、 終始リラックスしておられた様子でした。

皆様のご協力により無事視察対応を終えることができました。関係された皆様方に感謝いたします。