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横須賀無線通信研究センターの研究開発成果を出展

磯部 俊吉(いそべ しゅんきち) - 無線通信部門 横須賀無線通信研究センター 研究センター主管

本年7月13日(水)から15日(金)まで、東京ビッグサイ トにおいて「ワイヤレスジャパン2005 」、「第2回次世代 ワイヤレス技術展」、「ITS EXPO 東京会場」及び「ネット ワークロボット展」が同時開催されました。各展示会は、日 本最大のワイヤレス&モバイル専門展示会として、最新の ソリューションやテクノロジーを持つ企業などが一同に集 結する展示会であり、10回目となる今回の来場者数は、3 日間で3万4千名を数えました。

横須賀無線通信研究センターでは、「第2回次世代ワイ ヤレス技術展」において、YRP研究開発推進協会、YRP内 のベンチャー企業・大学研究室のブースの隣に6メートル ×4メートルのブースを設け、次のテーマ毎に小ブースを 作り、展示及びデモンストレーションを実施しました。

それぞれのブースにおけるデモでは、常時、多くの人が 説明に聞き入っていました。特に異種無線間を高速にハン ドオーバする通信制御技術、テレビ・雑誌から取得した店 情報・製品情報を出先で自動的に入手可能なブックマーク ハンドオーバーシステム、共通プラットフォーム上で第3世 代移動通信システム及び高速無線LANシステムとシーム レスな通信を可能とするソフトウェア無線機などが注目を 浴びていました。

展示会と並行して14日には、10周年特別企画「アジア・ ワイヤレス・サミット」と称して、アジア諸国の通信政策担 当者及び日本の携帯電話事業者、通信機器メーカーのキ ーマン等による講演とパネルディスカッションが行われま した。その中で、大森理事が「アジアICT市場の発展のた めに、研究開発はどうあるべきか」と題して講演し、NICT におけるアジア地域との研究開発連携について紹介しま した。

また、「アジア・ワイヤレス・サミット」に出席された麻生 総務大臣がNICTブースをご視察され、ソフトウェア無線機、 モバイルイーサネット技術、ミリ波中継ネットワーク技術の 動態展示、アジア研究連携センター紹介をご覧になりました。

同じ会場内で開催された「ネットワークロボット展」では、 情報通信部門けいはんな情報通信融合研究センターが「対 話型インタフェースロボット」のテーマで、ユビキタスホー ムにおけるロボットの役割を紹介し、関心を集めていました。