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理事長インタビュー@第2期中期計画スタートアップ
理事長インタビューA第2期中期計画スタートアップ
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リポート@
Wireless Communications Week at YRP
リポートA2つのプロジェクトが終了

報告

 平成18年3月、拠点研究推進部門 拠点研究推進室(現在の連携研究部門 産学連携グループ)のプロジェクト2つが終了しました。


PROJECT-1
ナチュラルビジョンの研究開発(旧赤坂ナチュラルビジョンリサーチセンター)
 本プロジェクトは、平成13年から5年間にわたり、実物の色をより忠実に再現するために被写体の色や質感、立体感、光沢感に関するデータを収集し、伝送し、それを表示するための技術開発を行ってきました。
 平成18年2月には、研究開発の集大成として研究成果発表展示会を開催しました。本展示会では開発したナチュラルビジョンカメラ、プロジェクター等を使って、その成果を実演しました。また、今後期待されているナチュラルビジョン応用分野での取り組みについても紹介しました。例えば医療の分野では、皮膚の色をナチュラルビジョン技術を用いて撮影・表示して実物との比較が行えるなど、遠隔医療への応用の可能性を検討する実験へと発展しました。展示会には3日間で260名もの方にご来場いただきました。
ナチュラルビジョン技術を“印刷”に応用した展示の説明 ナチュラルビジョンと、通常のビデオカメラとの比較展示
ナチュラルビジョン技術を“印刷”に応用した展示の説明 ナチュラルビジョンと、通常のビデオカメラとの比較展示
PROJECT-2
次世代光衛星通信技術の研究開発(旧本郷光衛星通信技術リサーチセンター)
 本プロジェクトは、光衛星間通信(レーザ光を利用した衛星間の通信)による大容量・高速通信に必要な技術の確立を目指し研究開発を行ってきました。
 平成17年度には、本プロジェクトで開発した「光衛星間通信装置」を使った通信実験を行いました。この実験では重量50kg、伝送速度2.4Gbpsと、電波を使ったアンテナと中継装置等の従来機器類に比べて軽量でありながら大容量の通信が可能な通信装置を試作し、室内及び屋外の実証実験を通じてその性能を確認することができました。こうした実証実験では、通信の基本機能確認のため「誤り率」の測定のほか、大容量のアプリケーションの例としてハイビジョン映像を圧縮せずに伝送することに成功しました。
衛星搭載用光通信装置の心臓部。口径約10cmの光学アンテナを使用 実証実験装置の一部(緑色の光がレーザ光)
衛星搭載用光通信装置の心臓部。口径約10cmの光学アンテナを使用 実証実験装置の一部(緑色の光がレーザ光)


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