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報告

 サマー・サイエンスキャンプ2006の報告 知識創成コミュニケーション研究センター 推進室 荒川 佳樹(あらかわ よしき)

 サマー・サイエンスキャンプ2006*が、平成18年8月9日(水)〜11日(金)の3日間にわたり、NICT知識創成コミュニケーション研究センターにて開催されました。今年は「未来のコミュニケーションを体験しよう」というテーマを掲げ、全国各地から12名の高校生の参加がありました(写真1)。
 1日目は、開校式を行った後、「チャットおよび機械翻訳システム、新世代ウェブブラウザ」というテーマを自然言語グループが担当しました。機械翻訳システムを用いた外国人とのチャットや、海外の情報収集実習体験を通じて、NICTの翻訳技術及びそのシステムを生徒達に直に体験してもらえる貴重な機会となりました(写真2)。
 2日目は、「音声自動翻訳システムを使って外国人と話してみよう」をテーマに音声言語Gが担当しました。音声自動翻訳システムの講習と、このシステムを用いた外国人との会話を体験してもらい、さらに、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の見学会も実施し、夕刻には、バーベキューパーティを開催して親交を深めました。
 3日目は、「ユビキタスセンサーネットワーク」というテーマでユニバーサルシティグループが担当し、ユビキタスセンサー(超音波センサー)に関する講習と、これを用いた位置測位に関する実習を行いました(写真3)。昼過ぎには閉校式を行い、猪木副センター長から修了書が生徒たちに授与されました。
 普段は研究者同士でしか議論する機会が持てない私たちですが、こうしたサマー・サイエンスキャンプを通して、先入観のない若い人材と接することができ、彼らの新鮮な意見や疑問に感じていることを直接聞くことができました。また、私たちの研究成果及び研究活動を紹介することができ、有意義なアウトリーチ活動となりました。

(写真3)参加者とスタッフ
(写真1)参加者とスタッフ
(写真1)機械翻訳システムを用いた海外の情報収集
(写真2)機械翻訳システムを用いた海外の情報収集
(写真2)超音波センサーを用いた測位実習 (写真2)超音波センサーを用いた測位実習
(写真3)超音波センサーを用いた測位実習
*サイエンスキャンプ
(独)科学技術振興機構が主催、(財)日本科学技術振興財団が実施運営し、国立試験研究機関や独立行政法人などが受け入れ機関となり、高校生または高等専門学校生を対象に、受け入れ機関の特徴を生かした実習や実験をとおして、科学技術や自然に対する興味や参加者同士の交流を深めることを目的とした科学技術体験合宿プログラム。


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