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報告

ETS-VIII(きく8号) 打ち上げ成功 総合企画部 広報室長 栗原 則幸(くりはら のりゆき)

 平成18年12月18日15時32分、宇宙航空研究開発機構・種子島宇宙センタ−からETS-VIII(きく8号)が打ち上げられました。 この衛星は、情報通信研究機構(NICT)・宇宙航空研究開発機構(JAXA)・日本電信電話株式会社(NTT)の3機関が共同で開発し、各種の技術試験を目的とする静止衛星です。NICTにとっては自らの実験機器類を搭載した久しぶりの衛星で、松島理事をはじめとするNICTの実験担当者らもロケット打ち上げを見守りました。カウントゼロ エンジン点火の瞬間、周辺はロケットが放つ轟音と、まばゆい朱色の炎に包まれ、それらは瞬く間に青空の彼方へ消えて行きました。
 その後、太陽電池パドル展開、静止軌道投入のためのアポジエンジン噴射、大型アンテナ反射鏡展開等の作業を経て、平成18年12月27日に衛星運用“クリティカルフェ−ズ”から“初期機能確認フェ−ズ(約3.5か月)”へと移行しました。
 平成19年4月中旬(予定)には、ETS-VIIIを使った実証実験がスタートします。ETS-VIIIを利用したNICTの実証実験は、表に示した2つを中心に実施します。この先の実験成果等はWebペ−ジ等を使い随時紹介します。今後もETS-VIIIを利用したNICTの実証実験にご注目ください。

※以下、写真提供JAXA
ETS-VIIIを搭載し、種子島宇宙センタ−から打ち上げられたH -IIA 11号機
ETS-VIIIを搭載し、
種子島宇宙センタ−から打ち上げられた
H -II A 11号機
   東経146度赤道上空の静止軌道上のETS-VIII(きく8号) 想像図
東経146度赤道上空の静止軌道上のETS-VIII
(きく8号) 想像図
H -II A 11号機の上部には、共同開発した3機関のロゴが描かれました
H-II A 11号機の上部には、共同開発した3機関のロゴが描かれました
NICTにおける ETS-VIII 実証実験
(1)移動体衛星通信実験
衛星に搭載された大きなアンテナ(テニスコ−ト2つ分の面積を上回る)を使って、日本の地上・海上・上空のどこにいても、移動中であっても、手のひらサイズの携帯電話で、だれとでも自由に通話できるような衛星通信システムの構築に向けた移動体通信実験を行います。
(2)高精度時刻比較実験
衛星に搭載されたセシウム原子時計等を用いて、衛星測位の基礎技術修得のための、衛星−地上間 高精度時刻比較実験等を行います。
 
ETS-VIII(きく8号) 打ち上げ
日 時:平成18年12月18日
会 場:宇宙航空研究開発機構・種子島宇宙センタ−(鹿児島県)


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