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皆既日食の4K/2Kライブ送信に成功、JGN2plusから世界へ 下條 真司
新世代ネットワークに向けて基盤技術の研究・開発を推進
新世代ネットワークサービス化技術 	中尾 彰宏
新世代ネットワークサービス化技術 	中尾 彰宏
	光パスネットワーク応用 	大槻 英樹
新世代ネットワーク運用の要素技術の確立 	江崎 浩
国際間ネットワークにおける運用技術の検証 	北村 泰一
無線・有線融合ネットワークプラットフォーム技術 	鶴 正人
平成21年度NICT施設一般公開の開催報告
NICTスーパーイベント2009のお知らせ
第36回国際福祉機器展H.C.R.2009のお知らせ
JGN2plus特集/新世代ネットワークに向けて基盤技術の研究・開発を推進 JGN2plusの6つのテーマを紹介

新世代ネットワークサービス化技術(ネットワーク仮想化基盤のJGN2plusへの展開) 新世代ネットワーク研究センター ネットワークアーキテクチャグループ 客員研究員(東京大学大学院情報学環 准教授)中尾彰宏


共有通信網やインターネット上でVPN(Virtual Private Network)を構築して利用することが既に実用的に行われています。我々はこの、局所的な仮想化の概念を大きく進めて、ネットワーク全体の仮想化(以降、ネットワーク仮想化)の研究を行っています。ネットワーク仮想化(Network Virtualization)とは、ケーブル、ルーター、スイッチ等のネットワーク物理資源を、その物理的構成によらず柔軟に分割したり統合したりする仮想化技術等を用いて実際の(物理的な)構成から分離し、それぞれ独立した論理ネットワークを複数共存させる技術です。この技術によって、複数の設計思想によるネットワークやサービスを包含する新世代ネットワークのテストベッドが構築できると期待されています。また、従来のアーキテクチャで構成されたネットワークにおいても、柔軟性が高く安全な論理ネットワークを複数同時に構成することが可能であり、現在・近未来の通信事業の基盤技術として期待されています。
 東京大学とNICT新世代ネットワーク研究センターのネットワークアーキテクチャグループでは、新世代のインターネット・アプリケーションやサービスの実験を行うためのテストベッド・プロジェクトであるPlanetLab から派生したノード仮想化技術とノード管理技術の拡張や、仮想化ノード・ルータープロジェクトを推進しています。
 また、今年度は主に、J-Lab(JGN2plusにおけるプライベートなPlanetLab環境テストベッド)やCoreLab (PlanetLabの管理技術を再利用し多様な仮想化技術を取り入れたテストベッド)をJGN2plus 上に展開し、国内拠点12拠点への設置を完了しました。
 今後は、海外テストベッド(米国GENI、欧州FIREなど)の研究活動との協力を深め、光、無線技術などの仮想化技術を取り込み、新世代ネットワークアーキテクチャやサービスの実験環境として発展していく予定です。

●JGN2plusにおけるネットワーク仮想化・オーバーレイの研究開発


Profile

中尾 彰宏 中尾 彰宏
新世代ネットワーク研究センター
ネットワークアーキテクチャグループ 客員研究員
(東京大学大学院情報学環 准教授)

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