総合企画部 新世代ネットワーク研究開発戦略推進室　青木哲郎

NICTと欧州委員会の共催により「第2回日欧新世代ネットワークシンポジウム（2nd Japan EU Symposium on the “New Generation Network” and the “Future Internet”）」を開催しました。

• 開催日　平成21年10月13日（火）・14日（水）
• 場　所　東京　ベルサール九段
• 参加者　212名（日本：158名、欧州：54名）
• 主　催　情報通信研究機構、欧州委員会

新世代ネットワークとは、次世代ネットワーク（NGN）の更に先を見据えて研究開発が日本、欧米で進められているものです。欧州ではFuture Internet（将来インターネット）とも呼ばれます。
　本シンポジウムは新世代ネットワークに関する関係者が多数参加して昨年（ベルギーで開催）に引き続き開催されたものです。オープニングセッションでは、宮原理事長の挨拶に続き、日本側から総務省の河内総括審議官が総務省のICTビジョンについての発表、欧州側からは欧州委員会情報社会メディア総局 ペルトマキ副総局長が欧州での2010年以降の新世代ネットワーク研究開発戦略についての基調講演を行いました。以降、12テーマによるセッションが2日間にわたり実施され、活発なディスカッションが行われました。
　NICT新世代ネットワーク研究開発戦略本部では、国際的な競争、共創の中で将来ネットワークの研究開発を戦略的に進めることを目標に、技術戦略や研究推進戦略を策定しています。なかでもヨーロッパとの共同プログラムの推進は技術のガラパゴス化を防ぐ意味において重要であると考えています。今後はこのシンポジウムでの議論をもとに共同研究を加速し、世界のネットワーク産業のなかでの日本の競争力強化、NICTのプレゼンスの向上に努めたいと思っています。