NICT NEWS
開催しました
「けいはんな情報通信研究フェア 2009」実施報告

新幹線京都駅から近鉄線に乗り 30分。「新祝園(しんほうその)」駅からバスで 15分のけいはんな学研都市にて、情報通信関連研究機関が一堂に会し「けいはんな情報通信研究フェア 2009」を実施しました。期間中は新祝園駅からシャトルバスも運行。日頃見学できない施設に入場できるとあって、幼い子どもたちを連れた家族も多くみられました。 NICTでは、NICTけいはんな、轄総ロ電気通信基礎技術研究所(ATR)、けいはんなプラザの3会場で、情報通信に関連する最先端の研究を発表会や展示を通じて紹介し、子どもたち向けのイベントも開催しました。

NICT会場  1F & 2F

NICTでは、1F入り口で立体モニター、視線を合わせると反応するぬいぐるみロボットキーポンとインファノイドを展示しました。2Fの子ども工作教室では、プラスチックとエナメル線を使用して簡単なスピーカーを製作。子どもたちはその場で試し聞きをしながら、「ふたつ使ったら、音が立体的になる?」などおしゃべりを楽しみ、知的好奇心いっぱいでした。

NICT会場  3F:ユビキタスホー

目の網膜認証で人の出入りを管理するユビキタスホーム。家の中での操作はすべてインタフェースロボットフィノを通して行います。エアコンをつける、テレビをつけるなどのコントロールはすべて子どもの声で話すフィノとのやりとり。フィノがかわいらしい声で話すのは、リクエストを間違えて実行してしまったときにも人間の側にストレスがたまらないようにという配慮からとか。女性の来場者にはキッチンが人気でした。

ATR会場

11月 4日(水)に報道発表したばかりの「見る、聞く、触る、香る」の4つの感覚をバーチャルにインタラクションできるシステムが初めて公開され、報道陣の注目を集めました。また、「つかむ」体験コーナーでは、物の質感を確かめ、力を調節するという要素があることを体験できる小型力覚デバイスを製作、展示しました。
 眼鏡なしで高精細立体映像を見ることができる裸眼立体映像の展示では、従来暗室の中でしか見えなかった映像が、今回から明るい場所からでも見ることができるようになりました。多くの来場者が、左右に視点を変え、見る位置によって異なる立体映像を楽しんでいました。音響・聴覚研究セクションでは、それぞれの耳の形に合わせた音の体験コーナーがあり、カスタマイズされた音響について「ヘッドホンで聞いているのに、後ろからささやかれたような感じ」など実感を表現してくださる方も。

けいはんなプラザ会場

フェア期間中1Fにて、知識創成コミュニケーション研究センターによる多言語翻訳等の展示及び本年7月に観測された皆既日食の高精細映像上映を行いました。
 また 11月6日(金)の2日目は、 13講演(ユニバーサルメディア研究センター4講演と知識創成コミュニケーション研究センター9講演)の研究発表を2つの会場で同時に行いました。プログラムボード前では大学生たちが、興味のある講演が重なってどちらを聞こうかと選択に迷い、議論になっている場面もありました。


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