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「次世代ホームネットワークサービス公開実験2010」開催報告 各種サービスを提供できる“次世代ホームネットワーク”実現を目指して

新世代ワイヤレス研究センター 医療支援ICTグループ グループリーダー 浜口 清

開会式の様子(丹康雄実行委員長による趣旨説明)
NICTブース全景
家庭内の情報機器を相互に接続して構成されるホームネットワークは、次世代ネットワークにおける各種サービスを利用者に提供する重要な役割を果たすものとして期待されています。一方、情報家電はAV系家電、白物家電などの分野ごとに通信方式が検討されていますが、あらゆる情報家電が自在につながるためには、各方式間の円滑な相互接続性が求められます。
 このような中で、NICTは次世代IPネットワーク推進フォーラム、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)とともに次世代ホームネットワーク環境の実現を目指した研究開発、標準化の推進や普及促進に向けた取り組みを行っており、その一環として、3月4日にいしかわサイエンスパーク(石川県能美市)で「次世代ホームネットワークサービス公開実験2010」を開催しました。
 過去の開催から数えて4回目となる公開実験は、年々その技術内容も進化しており、地方開催にも関わらず趣旨に賛同する企業等から、ホームネットワークに関する最新技術の展示として29テーマの出展、10テーマの技術講演、動態展示等をいただき、参加者は約370名と多数を数えました。なおNICTは、生体情報収集端末(BAN)やZigBee(低消費電力の無線通信規格)利用の家電消費電力モニタシステム、零次元コードによるデジタルサイネージ(電子看板)システム等をデモンストレーションしました。来場者アンケートの結果では、サービス公開実験、技術セミナー、個別ブース展示とも「大変満足」・「満足」を合わせると約9割と高評価であり、今後の開催を希望する声も数多くありました。開催地である石川県の関心は高く、当日は石川県商工労働部部長をはじめとする県内行政機関・企業の方が数多くお見えになり、また、新聞社やテレビ局の取材等が多数あり、多くの報道がなされました。

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