NICT NEWS
開催しました
平成22年度NICT施設一般公開 開催報告

今年度も、近隣の方々に日頃のNICTの活動をご紹介し、科学技術のおもしろさを直に体験して楽しんでいただける機会として、小・中学生の夏休み期間中に施設一般公開を開催しました。

本部 無限の可能性!ニューテクノロジー! 7月23日(金)、24(土)、来場者数3,474名

玄関に入ると、ゆったりとしたリズムで揺れるフーコーの振り子がお出迎え。展示の解説をする説明員の周りは来場者が絶えることなく、注目を集めていました。

両日ともに、最高気温が35℃に達する中、例年のように、開場前から並ぶ家族連れの姿もありました。

フーコーの振り子
t-カップチャレンジは、NICTが維持・運用している「日本標準時」を多くの人に、より身近に感じてもらうことを目的として、独立行政法人国立高等専門学校機構の協力で2009年より実施しているコンテスト。(「技術コンテスト」は高専生、高校生3名以内からなるチームが、時(とき)をテーマとして、新しいアイデアを盛り込んだ作品(モノ)を製作して技術を競う。)
レスキューロボットは子どもたちに大人気
航空機搭載合成開口レーダ(Pi-SAR)で撮影した観測画像は今年も人気のスポットでしたセンサーを内蔵した手元のボールを操作して音の指向性を変化させて楽しむ
光を当てると動くソーラーバッタを作る子ども工作教室教室で作ったソーラーバッタで遊ぶ子どもたち3D評価映像に惹きつけられる来場者世界地図上に宇宙環境データを表示して球面ディスプレイに投影:デジタル4次元地球儀「ダジック・アース」 家庭用ゲーム機のコントローラーで地球儀をまわすことができる仕組み

研究者による講演会

 昨年までの小金井の施設一般公開は展示のみでしたが、今回初めての試みとして、研究者による講演会を開催しました。2日間で7講演を行いましたが、どの講演も50名ほどの聴講者があり、質疑応答も活発でした。アンケートでも「分かりやすい」との感想をいただきました。

7月23日(金)

ユニバーサルメディア研究センター 超臨場感基盤グループ 山本 健詞 主任研究員
「立体技術とNICTにおける
取り組み」

ユニバーサルメディア
研究センター
超臨場感基盤グループ
山本 健詞 主任研究員
「雲の上から地上を見る
-航空機搭載SAR-」

電磁波計測研究センター
電磁波計測グループ
浦塚 清峰 グループリーダー
電磁波計測研究センター 電波計測グループ 浦塚 清峰 グループリーダー
新世代ネットワーク研究センター 光・時空標準グループ 井戸 哲也 主任研究員
「高精度な時刻・空間の
決定を根底から支える
周波数標準」

新世代ネットワーク
研究センター
光・時空標準グループ
井戸 哲也 主任研究員

7月24日(土)

「自動翻訳の革命」
知識創成コミュニケーション
研究センター
言語翻訳グループ
隅田 英一郎 グループリーダー
知識創成コミュニケーション研究センター 言語翻訳グループ 隅田 英一郎 グループリーダー
情報通信セキュリティ研究センター 防災・減災基盤技術グループ 滝澤 修 グループリーダー
「災害発生!
その時、通信は」

情報通信セキュリティ
研究センター
防災・減災基盤技術グループ
滝澤 修 グループリーダー
「『ひかり』をあやつり、
『ひかり』でつなぐ」

新世代ネットワーク
研究センター
先端ICTデバイスグループ
川西 哲也 研究マネージャー
新世代ネットワーク研究センター 先端ICTデバイスグループ 川西 哲也 研究マネージャー
新世代ワイヤレス研究センター 宇宙通信ネットワークグループ 鈴木 龍太郎 グループリーダー
「超高速インターネット衛星『きずな』が拓く超高画質
通信とその応用」

新世代ワイヤレス
研究センター
宇宙通信ネットワークグループ
鈴木 龍太郎 グループリーダー
神戸研究所 未来ICT研究センター 情報通信の未来を体感しよう!!7月24日(土) 来場者数 695名

各研究プロジェクトが用意したクイズを解きながら、4つの研究棟に展開した14の会場をじっくり見学。展示ブースでは「脳波の測定」、「極低温実験」、「ナノテクノロジー」、「My顕微鏡の製作」など、各研究プロジェクトが独自に工夫した体験型の実験や展示を見学し、研究者からの積極的な説明を受けながら、神戸研究所の研究活動や施設、研究者との交流を楽しんでいただきました。

野菜や風船を-200℃に凍らせるとどうなる?カチカチの小松菜、水色で磁石にくっつく液体酸素、実物の超伝導光検出器など、「極低温」と「超伝導」の世界を体験しました「My顕微鏡の製作」コーナーではレーベン・フックの顕微鏡を作ってみました。玉ねぎの細胞やツユクサの気孔、生きた微生物もバッチリ!「ブロッコリーのDNA抽出実験」ブロッコリーのDNAを抽出し観察。鮭のDNAと比較しました
今、あなたはリラックスしている?「脳波の測定」でα波を測定し、解説しました分子を活かす技術。LSIより更に細かい「ナノテクノロジー」を紹介パラボラに熱を置くとどうなる?熱放射の実験体験です

研究者による講演会

バイオICTグループ 澤井 秀文 研究マネージャー

「つながることの不思議」
バイオICTグループ
澤井秀文 研究マネージャー

バイオICTグループ 澤井 秀文 研究マネージャー

「ナノメートルの世界への招待」
バイオICTグループ
ナノICTグループ
照井 通文 主任研究員

バイオICTグループ 澤井 秀文 研究マネージャー

「人の心はどこまで見えるのか」
バイオICTグループ
劉 国相 主任研究員

講演の様子

 今年で3回目となる「研究講演会」、本年は複雑系ネットワーク科学から、ナノデバイス、脳活動イメージング技術まで、生物アルゴリズム、ナノテクノロジー、脳情報科学の3研究者による講演を行いました。会場が満席になるほどの多数の聴講者のもと、身近な事例・事象から最先端研究報告まで、午前、午後の2回講演を行い、紹介させていただきました。幅広い年齢層の聴講者が熱心に聞き入られ、積極的に質問する場面も多く見られました。

鹿島宇宙技術センター 夢は宇宙から 7月31日(土) 来場者数 1,268名

 「何がいちばん楽しかった?」と子どもたちに尋ねると、「ペットボトルロケット!」「パラボラアンテナに登ったこと」「万華鏡作り!(工作教室)」と、特に体験型イベントに関心を惹きつけるものがあったようです。1時間ごとに行われる直径約34メートルの巨大パラボラアンテナタッチも、毎回長蛇の列。人工衛星とスペースデブリ(宇宙ゴミ)についてのパネル展示を見て、親子で楽しそうに話す姿も見られました。

今年も開場1時間以上前から長蛇の列アンテナタッチ1時間に1回、上を向いていたアンテナを地面近くまで傾けて、多くの人が触れるようにしました
缶つぶし 大気圧を実感してもらうための実験。熱した空缶内は水蒸気でいっぱい。水槽の水が栓の役割をし、急激に内部の水蒸気が冷え、空間を満たしていたものがなくなることで真空に近い状態を作り出しますペットボトルロケット時速40~50キロ、予想以上に遠く飛んでいってしまうので、発射地点を何度も移動しました
スペースデブリの映像に見入る子どもたちビー玉を使って万華鏡を作る、子ども工作教室
独立行政法人
情報通信研究機構
総合企画部 広報室
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