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第4回 新世代ネットワーク ワークショップ開催報告 現状成果の動態デモンストレーションと今後の取り組み

新世代ネットワーク研究センター ネットワークアーキテクチャグループ グループリーダー 原井 洋明

2010年6月23日(水)にNICT本部にて、第4回新世代ネットワーク ワークショップを、NICTの主催、新世代ネットワーク推進フォーラムの後援で開催しました。161名の方が参加し、盛況な会となりました。

午前に、NICTの新世代ネットワークの現状の取り組みとして、AKARIアーキテクチャ設計プロジェクトのメンバーが、新世代の核となる技術を紹介しました。具体的には、ユーザニーズの多様性に応え、かつネットワーク管理の複雑性を解消するアーキテクチャとして、「ID・ロケータ分離通信技術」と「ロケータ自動番号割当技術」を紹介しました。前者は、移動体通信がますます便利になり、データ通信をする際に、今のIPv4、IPv6のネットワークだけでなくこれからのセンサーネットや自動車通信網などを継ぎ目なくまたいで通信するのに有望な技術となります。後者は、ネットワークの管理を単純化し、人為ミスを減らすとともに、ネットワークの交通整理(経路制御)を省エネ、高速に実現するために有望な技術です。

さらには、高速・安価・低消費電力基幹系ネットワークとなる光パケット・光パス統合ネットワーク技術、および、無線アクセス系ネットワークプラットフォームである地域情報共有通信ネットワーク技術、ネットワーク仮想化技術を、サービス多様化に対処する技術として紹介しました。

ワークショップの様子

午後には新世代ネットワークの具体像を見ていただくために、2時間半かけて講演内容を含む実機デモンストレーションを実施しました。その結果、多くの方から今後への期待を直接いただくことができました。我々は、来場者からのコメントをフィードバックして、今後、より一層の開発進展と成果アピールを図ります。

また、NICTの今後の取り組みとして、午後後半には、新世代ネットワーク戦略プロジェクトや次期テストベッド計画など、新世代ネットワークの今後の取り組みを紹介しました。結果、NICTの現状と今後を多くの参加者に訴えることができたワークショップになったと思っております。

実機デモンストレーションの様子(光パケット・光パス統合ネットワーク技術)実機デモンストレーションの様子(地域情報共有通信ネットワーク技術)
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