NICT NEWS
CEATEC JAPAN 2010 出展報告 ユニバーサルメディア研究センターと

 アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクスの総合展CEATEC JAPAN 2010(10月5日(火)~9日(土))に今年も出展しました。今年は、昨年までと同様の「人へ、地球へ、未来へ。ICTの最新研究。」というテーマのもと、ユニバーサルメディア研究センターと知識創成コミュニケーション研究センターの2つの研究センターの研究成果を展示しました。

 CEATEC全体での来場者数が約18万人の中、NICTブースには、その40%にあたる約7万2千人が来場。昨年以上に3D関連の展示に注目が集まった今年のCEATECへの来場者の多くに、NICTの最先端の研究成果をご覧いただくことができました。

ユニバーサルメディア研究センターからの出展 立体映像、音、感触、そして香りまで、超臨場感を体験

多感覚インタラクションシステム

 正倉院宝物「銀薫爐(ぎんくんろ)」を3D映像で再現し、「見て、触って、音を聞き、香炉で使われる伽羅(きゃら)に模した香りを嗅ぐ」インタラクティブな体験。

超臨場感立体音響スピーカシステム

 独立駆動可能な音の放射方向を、従来の26方向から62方向へと増やし、世界で初めての「演奏者の動きや向き等の音源の立体的音響表現」の体験。

電子ホログラフィ

 3,300万画素の超高精細表示素子と独自開発の視域角拡大技術を用いて、世界で初めて実現した「視域角15度、対角4cmのカラー動画ホログラフィ表示」の実演。

3次元映像標準テストコンテンツ

 超高精細3次元ライブ映像を、4K3Dディスプレイを用いて表示。また、立体映像の研究開発を加速・支援するためにNICTが制作し公開・配布している3D映像コンテンツを提供。

出展者セミナーでも講演しました

知識創成コミュニケーション研究センターからの出展 最先端技術による情報の"検索"、"認識"、"分析"の展示と体験

ネットワーク型多言語音声翻訳

 全世界に無償公開しているiPhoneアプリTexTra(テキスト翻訳)とVoice Tra(音声翻訳)の実演。

こころが通じる音声対話システムHANNA

 ディスプレイ画面に向かって質問すると、ユーザの会話意図を理解し、人間のガイドと同じような自然な対話ができる観光案内システムの体験。

概念辞書

 キーワードによる検索の域を超え、「カテゴリー(概念)」による検索を可能にした検索システム。

ナレッジクラスタシステム

 任意のキーワードをインターネットで検索した結果と知識を関連づけ、地図と時間軸を組み合わせた時空間上で、現象と出来事の新たな関係を調べることができるシステム。

Web情報信頼性検索システムWISDOM

 Webにある情報を様々な観点から分析することによって、ユーザが情報を多角的に捉えながら情報の信頼性を判断することを支援するためのシステム。キーワードを任意に入力し、その解析技術を実感。

独立行政法人
情報通信研究機構
総合企画部 広報室
Copyright: National Institute of Information and Communications Technology. All Rights Reserved.
NICT ホームページ 前のページ 次のページ 前のページ 次のページ