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耐災害ICT研究シンポジウム開催報告 耐災害ICT研究センター

2012年5月30日(水)にベルサール八重洲(東京)にて、「レジリエントな情報通信ネットワークの実現に向けて」と題し、耐災害ICT研究シンポジウム(主催: NICT、協賛: 耐災害ICT研究協議会、後援: 電子情報通信学会)を開催しました。NICTは、2011年の東日本大震災のような災害が発生しても“つながる”、“壊れない”ネットワークの実現を目指して、2012年4月1日に耐災害ICT研究センターを東北大学構内に発足させ、産学官の共同研究を推進し耐災害ICT研究を進めています。今回のシンポジウムでは、国内の耐災害ICT研究関係者が一堂に会し、今後の研究開発の方向性と互いの研究の連携・協力を確認しました。

シンポジウムは宮原秀夫NICT理事長の主催者挨拶で幕を開け、来賓の久保田誠之総務省官房総括審議官、吉田進電子情報通信学会会長(京都大学大学院教授)、原信義東北大学理事(震災復興推進担当)からご挨拶をいただきました。続く基調講演では、根元義章NICT耐災害ICT研究センター長からNICTの取り組みについて、村瀬淳NTTドコモ先進技術研究所長、渡辺文夫KDDI理事・技術開発本部長、藤沢秀一NHK放送技術研究所長から各事業者の震災経験を踏まえた今後の研究開発の取り組みについて講演が行われました。

プログラム後半は、「耐災害ICT研究の方向性と成果展開」と題し、根元義章研究センター長をモデレーターに、中沢正隆東北大学電気通信研究機構長、門脇直人NICTワイヤレスネットワーク研究所長、吉田進電子情報通信学会会長が加わりパネルディスカッションが行われました。このパネルディスカッションでは中沢、門脇両パネリストによる、東北大学の電気通信研究機構の目的と耐災害研究への役割、テストベッドを通しての産学官連携の進め方の講演を交え、今後の通信事業者間の相互接続や研究開発の連携、通信と放送の連携、耐災害ICT技術での国際貢献について活発な討論が展開され、次回開催のシンポジウムにおいて、さらに具体的でより深い議論を行うことを確認してパネルディスカッションを終えました。参加者は、産学官の研究プロジェクト関係者に加え、一般申込みによる企業、大学、研究機関から多数の参加があり、当初の予定を大幅に上回る271名を数えました。また、会場ではNICT、各耐災害ICT研究プロジェクトのパネル展示も行われ、盛会のうちに終了しました。

最後にシンポジウム開催に当たりご協力いただいた関係各位に感謝申し上げます。

●基調講演の会場の様子
●基調講演の会場の様子

●パネル展示の様子
●パネル展示の様子

●パネルディスカッションの様子(左から根元モデレーター、吉田、中沢、門脇、村瀬、渡辺、藤沢の各パネリスト) ●パネルディスカッションの様子(左から根元モデレーター、吉田、中沢、門脇、村瀬、渡辺、藤沢の各パネリスト)

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