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フランス国立宇宙研究センター(CNES)との研究協力協定を締結

NICTとフランス国立宇宙研究センター(CNES: Centre National d’Etudes Spatiales、1961年12月19日に発足したフランス宇宙政策の立案・管理及び実施を担う組織)は、2012年11月12日(現地時間)に、CNES本部(パリ)において、情報通信技術分野、とりわけ、宇宙技術とそのアプリケーション分野に関する研究協力の枠組みを定めた研究協力協定を締結しました。

NICTとCNESは、衛星を用いた通信分野、時間・周波数計測分野及び地球環境のリモートセンシング分野において共通の関心を持っており、その1つとして、衛星通信ネットワークにおいて膨大なデータ量を伝送可能で、小型軽量、干渉がないなどのメリットを有する宇宙光通信技術に注目しています。

この技術を活用した低軌道衛星から地上への光による超高速データ伝送系の開発は、全地球的な観測データの取得や有人宇宙ステーションとの通信回線の確保など、大容量伝送が必要なアプリケーションに対して、将来の有力な通信手段として期待されています。

●研究協力協定を締結し、握手するヤニック・デスカタCNES理事長(左)と宮原 秀夫NICT理事長(右)
●研究協力協定を締結し、握手するヤニック・デスカタCNES理事長(左)と宮原秀夫NICT理事長(右)

本研究協力協定の締結を基に、今後、低軌道衛星から地上への通信回線に適した選択肢として考えられている1.5μm帯における光通信を用いた光地上局による宇宙実験の実施について検討するほか、上記の分野において共通のテーマを特定しながら、情報の交換、研究者の交流、共同研究及びワークショップの開催等、効果的に研究協力を深めていくこととしています。

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