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開催報告 テラヘルツ研究センター設置記念講演会 「テラヘルツ波の産業応用の可能性」 -大きく膨らむテラヘルツ技術への期待!-

写真1 開演の挨拶(熊谷 博NICT理事)
写真1 開演の挨拶(熊谷 博NICT理事)

写真2 講演会の様子
写真2 講演会の様子


光と電波の間にあるテラヘルツ波(概ね0.1~10THz(テラヘルツ)の周波数帯)を用いるテラヘルツ技術は、テラヘルツ波の特性から非破壊検査、分光分析、超高速無線など、様々な産業での応用可能性が見え始めており、様々な研究開発プロジェクトが国内外で盛んに企画・実施されています。このような状況を踏まえ、テラヘルツ技術の研究開発をより一層推進するため、2012年6月にNICTにテラヘルツ研究センターが発足しました。これを記念し、総務省の後援を受け2013年1月16日に「テラヘルツ波の産業応用の可能性」講演会をイイノホール&カンファレンスセンターにおいて開催しました。本講演会は、「イメージング」、「分野間融合」、「分光基盤」、「超高速無線通信」の4セッション(講演8件とポスター40件)を設け、NICTの自主研究や委託研究、総務省の電波利用料による電波資源拡大のための研究開発や戦略的情報通信研究開発推進制度で実施しているテラヘルツ技術分野の研究開発を概観するとともに、今後の産業応用可能性を議論することを目的としたものです。

講演会では、製造業や情報通信系企業を始めとする民間企業や大学、官公庁などから約300名の参加があり満席となりました(写真1・2)。さらに会場ロビーではNICTフォトニックデバイスラボ成果報告会と共同で、ポスターセッション「分野間融合」を開催し、多くの来場者が詳しい研究内容を紹介した展示に足を止め、研究者による説明に熱心に聞き入っていました(写真3)。参加者アンケートでも多数の回答をお寄せいただき、参加者にとって満足いただける内容であったのではないかと考えています。また、休憩時間や終了後などに当研究センターへの多くの励ましと期待のお言葉をいただきました。当研究センターは、関係の諸機関との連携をより一層強め、今後の産業応用の早期実現に向け、研究開発を推進していく所存です。

写真3 ポスターセッション
写真3 ポスターセッション

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