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「災害・危機管理ICTシンポジウム2013」開催 および「第17回震災対策技術展」出展報告

シンポジウムにおけるパネルディスカッションの様子
シンポジウムにおけるパネルディスカッションの様子

NICT電磁波計測研究所および次世代安心・安全ICTフォーラムは、2013年2月8日にパシフィコ横浜アネックスホールにおいて「災害・危機管理ICTシンポジウム2013―通信・センシング技術の震災対策への応用と実用化―」を開催しました。

シンポジウムでは、次世代安心・安全ICTフォーラム企画部会長である熊谷博NICT理事による主催者挨拶の後、来賓として総務省情報通信国際戦略局研究推進室の松井俊弘室長にご挨拶いただきました。次に、仙台市総務企画局情報政策部の今井建彦部長に「東日本大震災からの課題と対応の現状(自治体ICTの側面から)」と題して基調講演をいただき、続けてNICT耐災害ICT研究センターの根元義章センター長が「耐災害ICT研究の取組み」と題して研究センター設立の経緯や目的、研究設備の概要などについて講演を行いました。その後、日本電気(株)、高知工業高等専門学校、日本電信電話(株)未来ねっと研究所の講師の方々にご講演をいただきました。引き続き行われた井口俊夫NICT電磁波計測研究所長をモデレーターとするパネルディスカッションには自治体・官庁の防災担当者、大学関係者、防災機器製造事業者など約200名が参加し、今後の震災対策として必要な技術開発課題とその研究体制、利用可能な技術の実用化への道筋についての討論を行いました。

また、2月7・8日にパシフィコ横浜で上記シンポジウムと同時開催された「第17回 震災対策技術展」において展示ブースを出展しました。ブースでは、「衛星センサネットワーク及びETS-Ⅷを用いた海上ブイからのデータ伝送実験」、「フェーズドアレイ気象レーダ」、「スマートユーティリティネットワークを用いた放射線量計」、「赤外線二次元ロックインアンプを用いた建造物非破壊検査技術」、「東日本大震災による被災家屋の電磁波計測ケーススタディ集」、「分散型地域無線ネットワークNerveNet」、「光ファイバ同士をレーザビームでつなぐ乾電池駆動のブロードバンド光無線装置」、「WINDS可搬型フルオート地球局」などのパネルや実機による展示を行うと共に、次世代安心・安全ICTフォーラム会員による災害対応への取り組みに関するパネル展示を行いました。本展示会の来場者数は15,000名超で、NICTブースにも多くの来場があり、NICTの震災・災害対策技術への高い関心をうかがい知ることができました。

NICTブースの様子
NICTブースの様子

海上ブイからのデータ伝送実験
海上ブイからのデータ伝送実験

次世代安心・安全ICTフォーラム会員による災害対応への取り組み
次世代安心・安全ICTフォーラム会員による災害対応への取り組み

赤外線センサを用いた建造物非破壊検査技術
赤外線センサを用いた建造物非破壊検査技術

電磁波計測ケーススタディ集
電磁波計測ケーススタディ集

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