ブックタイトル情報通信研究機構年報

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概要

情報通信研究機構年報

94■概要総合テストベッド研究開発推進センターでは、超高速研究開発ネットワーク(JGN)、広域SDNテストベッド(RISE)、大規模エミュレーション基盤(StarBED)、大規模センサー・クラウド基盤(JOSE)の4 種類のテストベッドを統合し、「NICT総合テストベッド」としてサービスを展開することにより、エミュレーションから実基盤まで、様々なIoT実証実験に対応可能なテストベッドを構築し、運営している。また、最先端のICTを実基盤上に展開して実現性の高い技術検証を行うための大規模実基盤テストベッドと、模擬された基盤を一部組み合わせることで多様な環境下での技術検証を行うための大規模エミュレーション基盤テストベッドについて、それらの実現に求められる基盤技術の研究開発を実施している。■主な記事1 .「NICT総合テストベッド」の構築・運営第4 期中長期計画においては、研究開発成果を最大化するための業務として、NICT内外におけるICT研究開発成果の技術実証及び社会実証を推進するためのテストベッドを構築し、その利活用を促進することにより、広範なオープンイノベーションを創発することを掲げている。このため、平成28年度において、NICT内の4 つのテストベッドを統合することにより「NICT総合テストベッド」を構築し(図1 参照)、事務局窓口の一元化、契約手続きの簡素化、周知広報活動の実施等の利活用促進策を積極的に展開した。これらの結果、平成28年度においては、102件の実証実験が開始され、多くのIoT実証プロジェクトや社会実証プロジェクトに活用された(詳細は、3.11.2.1テストベッド連携企画室の項を参照のこと)。2 .テストベッド基盤技術の研究開発第4 期中長期計画において、テストベッド基盤技術の研究開発に関しては、最先端のICTを実基盤上に展開して実現性の高い技術実証を行う大規模実基盤テストベッドと、模擬された基盤を一部組み合わせることで多様な環境下での技術実証を行う大規模エミュレーション基盤テストベッドについて、基盤技術の研究開発を実施総合テストベッド研究開発推進センター研究開発推進センター長  今瀬 真3.11.2図1 NICT総合テストベッド概念図国内・海外における実証環境の構築を支援超高速研究開発ネットワーク「JGN」百万台レベルのエミュレーション大規模エミュレーション基盤「StarBED」大規模IoTサービス実証大規模センサー・クラウド基盤「JOSE」独自のネットワーク機能をサポート広域SDNテストベッド「RISE」SINET5海外回線