ブックタイトル情報通信研究機構年報

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概要

情報通信研究機構年報

1053  ●オープンイノベーション推進本部3.11.3 耐災害ICT研究センターユーザ視点からニーズの動向を調査して課題抽出や成果を共有し、災害時に役立てるため、関係者の意見交換、検討の場としてアドホックミーティングを開催した。4 .訓練参加及び展示活動による成果の社会展開耐災害技術に関しては、防災訓練に組み込み、社会展開を進めることが必要である。平成28年度には、8 件の防災・災害訓練に参加した。まず、衛星通信及びナーブネットの組み合わせによる静岡県のDMAT(災害派遣医療チーム)などと連携した大規模地震時医療活動訓練や、企業事業継続も含めた徳島県鳴門市との防災訓練、和歌山県・高知県の自治体との災害時避難・防災訓練、東京都荒川区トキアス地区の防災訓練など、点と面での様々なスケールや用途での実用訓練に参加し、回線がつながらない災害時の医療活動等に必要な通信インフラ提供技術を実証した。また、自治体等のDISAANA/D-SUMMの活用として、ツイッターを模した訓練シナリオに沿った掲示板への書き込みを事前に用意し、実際の発災時に近い状況を模擬した訓練を平成29年1 月31日に東京都図上訓練としてDISAANA/D-SUMMを使ってもらった(表1 )。更に技術を広く知ってもらうための展示への参加として、ICTフェアin東北2016、防災推進国民大会、災害対策技術展、タイ国科学技術博2016、WTP2016、ITU世界テレコム2016など 20件の展示による技術のアピールを行った(表2 )。さらに、平成29年3 月27日に、センターの成果をまとめて展示・紹介を行う耐災害ICT研究シンポジウムで平成28年度に開発した技術の展示による紹介を行った。5 .その他女川研究プラットホーム(宮城県女川町)のネットワーク装置の更新及び新しい観測点の設置などプラットフォームの拡充を進め研究推進支援を行った。また、新しい中長期計画のスタートにあたりパンフレットの作成を行い、建物のオープン化として、自動受付システムを導入し、建物に入りやすくするほか、ロビーなどでの展示を整備した(写真1 )。さらに、総務省東北総合通信局と、災害時の非常時において東北総合通信局にセンターの会議室等を一時的に利用して、災害対応に協力する協定を平成29年3 月に締結した。表1 防災訓練参加一覧時期訓練場所5月28・29日医療従事者間の情報収集・伝達公開実験での衛星通信支援香川県坂出市6月23日災害時の医療業務継続に関する実証実験和歌山県白浜町8月6日大規模地震時医療活動訓練静岡県庁、湖西市8月27日愛媛県防災訓練衛星通信参加愛媛県西予市8月28日避難訓練高知県四万十町9月8日消防訓練東京都荒川区トキアス地区9月8日企業事業継続実験徳島県鳴門市H29年1月31日東京都図上訓練(DISAANA/D-SUMMによる災害時情報把握) 東京都庁表2 展示・デモ一覧件名時期ワイヤレステクノロジーパーク2016(東京) 5月24~27日GISコミュニティーフォーラム(東京) 5月26・27日防災情報通信セミナー2016春夏(大阪) 5月27日未来を拓くICT展示会in霞が関(東京) 5月31日危機対策連絡会(自衛隊 仙台) 6月2日京都スマートシティエキスポ(京都) 6月2・3日近畿官衛長連絡会6月9日Global City Teams Challenge Expo(米国Austin) 6月11~16日ICTフェア in 東北2016(仙台) 6月14・15日iPOP2016(神奈川県日吉) 6月15~17日タイ国科学技術博2016(タイ バンコク) 8月18~28日第1回 防災推進国民大会(東京) 8月27・28日九都県市合同防災訓練(茂原市) 8月27日あおもりICTソリューション2016(青森市) 10月6・7日けいはんな情報通信フェア2016(けいはんな) 11月10~12日ITU世界テレコム2016(タイ バンコク) 11月14~17日COLING2016デモセッション展示(大阪) 12月16日第21回「震災対策技術展」横浜(横浜) 2月2・3日災害情報共有セミナー(大阪) 3月13日耐災害ICT研究シンポジウム2017(仙台) 3月27日写真1  自動受付システム(玄関)