ブックタイトル情報通信研究機構年報

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概要

情報通信研究機構年報

154■概要誰もが等しく通信や放送のサービスを利用できる環境を整備するため、放送事業者による番組への字幕等の付与の支援、新たな機器やサービスの開発・提供を行う民間事業者への支援や情報バリアフリー関係情報の提供を実施した。1 .字幕・手話・解説番組制作の促進(1) テレビ放送における聴覚障害者向け字幕・手話及び視覚障害者向け解説の付与に係る経費の一部を助成。(2) 普及が遅れている手話番組について、合成表示される手話翻訳映像の制作に係る経費の一部を助成。(3) 取組が遅れているCM番組への字幕付与について、CM素材への字幕付与をチェックする機器の整備に係る経費の一部を助成。2 . チャレンジド向け通信・放送役務の提供及び開発の促進身体障害者の利便増進に資する波及性・有益性のある通信・放送サービスを開発・提供する事業に対して、経費の一部を助成。3 .情報バリアフリー関係の情報提供身体障害者や高齢者を含む誰もが利用しやすい情報バリアフリー環境の実現に資する情報を提供。■平成28年度の成果1 .字幕・手話・解説番組制作の促進(1)字幕番組等制作促進助成金① 平成28年度は、全国118社の放送事業者等が放送する39,003番組に対して助成を行い、字幕、解説、手話が付与された放送番組の拡充に貢献した。② 普及が進んでいない解説番組や手話番組に対して重点的に予算配分を行う等、効果的な助成を行った。(2)手話翻訳映像提供促進助成金・ 平成28年度は、放送番組に手話翻訳映像を合成した番組90本に対して助成を行い、聴覚障害者向けの手話番組の充実に貢献した。(3)字幕付きCM番組普及促進助成金・ 平成28年度は、5 放送事業者に対して助成を行い、字幕付きCM番組の普及促進に貢献した。情報バリアフリー推進室室長  齋田 信二郎 ほか2名3.14.4情報弱者への支援(情報バリアフリー環境の推進)字幕番組等制作促進助成金 助成スキーム図公募助成金交付申請字幕番組・解説番組・手話番組の制作(放送事業者等)情報通信研究機構(NICT)補助金国【支援内容】字幕等を付与するための追加的な経費の2分の1を上限として助成します。ただし、・在京キー5局の字幕番組(生字幕番組を除く)にあっては助成対象外です。・在阪準キー4局の字幕番組(生字幕番組を除く)にあっては6分の1を上限として助成します。手話翻訳映像提供のイメージ図聴覚障害者用情報受信装置CS(通信衛星)CSアンテナ地上波アンテナ字幕・手話とテレビ画面を1画面合成インターネット字幕入力者パソコン手話翻訳収録送出サーバサービスの利用者家庭助成金交付事業者字幕付CM番組普及促進助成金 助成スキーム図