ブックタイトル情報通信研究機構年報

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概要

情報通信研究機構年報

156■概要情報通信システム室では、情報システム・ネットワークの構築・維持・運用、各種無線局・高周波利用設備関連手続きのサポート、特殊な実験装置の試作開発など、幅広いアクティビティでNICTの先進的な研究活動をサポートし、また関連業務の効率化・情報セキュリティの確保等を推進している。(1) 情報システムグループでは、NICT内の情報通信インフラである共用ネットワーク、共用サーバ、外部接続ネットワーク、事務用共通パソコン、テレビ会議システム等の整備・運用及び情報セキュリティの維持・監視を行い、高度な研究開発活動やその支援業務をサポートしている。(2) 電波利用管理・試作グループ(旧 技術支援グループ)では、先端研究開発に欠かせない無線局・高周波利用設備の免許・許可等を取得するための各種申請及びそれらの設備の運用管理、並びに特殊な実験装置等の設計・試作開発等を行うことでNICTの研究開発活動の円滑な推進に貢献している。■主な記事1 .情報システムグループ(1)情報通信インフラの整備・運用業務用途に配布・一括管理している事務用共通パソコンの更新を行った。ハードウェア及びOSの更新、追加ソフトウェアの見直しにより、従来よりも処理速度、機能性、セキュリティレベルの全ての面を改善した。共用Webサービスの構成・運用をより冗長性の高いものに変更し、継続的な情報発信に寄与した。(2)情報セキュリティの維持・監視NICTの情報セキュリティ研究開発の成果を活用したSOC(Security Operation Center)の運用と、従来から実施・運用している脆弱性診断、侵入検知装置、ファイアウォール、アクセスログ等の情報を分析し、24時間365日の監視により、情報通信システムや研究成果のセキュリティ確保に努めた。図1 に研究開発成果を活用したセキュリティ監視の一例を示す。また、情報セキュリティインシデント発生初動のネットワーク切断からサーバの証拠保全、不審ファイルや通信の解析までを迅速に実施できるよう体制を強化した。基幹ネットワークのファイアウォールを更新し、ネットワーク性能を向上させた。また、今後の増速や、仮想ファイアウォール機能を利用したファイアウォールの統合を可能とした。(3)研究開発のサポート研究成果を公開するための共用Webサービスの整備を進め、研究者の運用負担を低減するとともに、コンテンツの統合/集約、セキュリティレベルを向上させた。テレビ会議端末を更新し、遠隔拠点間でのコミュニケーション品質を向上させた。またモバイル端末等からテレビ会議に参加可能なサービスを開始し利便性を向上させた。研究開発のサポートの一環として、NICT内でのデモやNICT外での展示会や研究発表において、ネットワークや映像/音声をはじめとしたファシリティのサポートを行った。2 . 電波利用管理・試作グループ(旧 技術支援グループ)※各項目の実績については4.2「研究支援」参照(1)無線局の申請・管理実験試験用無線局等の各種申請・届出(開設、再免許、経営企画部 情報通信システム室室長  鳥山 裕史 ほか18名3.15情報システム、無線局、試作開発まで幅広く研究活動をサポート図1  研究開発成果を活用したセキュリティ監視・運用NIRVANA改(サイバーセキュリティ研究所)