ブックタイトル情報通信研究機構年報

ページ
293/318

このページは 情報通信研究機構年報 の電子ブックに掲載されている293ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

情報通信研究機構年報

28511.2 国立研究開発法人情報通信研究機構における平成28年度の業務運営に関する計画(平成28年度計画)11中長期計画、年度計画トダイバーシチの検証を行うとともに、大気揺らぎに関するデータの継続的な取得を行う。また、大気揺らぎの影響を軽減する技術及び可搬型地上局システムの検討に着手する。・ 光衛星通信技術の応用として、運用終了後の人工衛星や地球を周回するロケット上段部に照射されたレーザー光の散乱光を受信することで、反射体の位置を把握する実験を豪州SERCとの共同研究の中で推進する。イ 海洋・宇宙ブロードバンド衛星通信ネットワーク基盤技術・ 大容量衛星通信システムの実証を目指す次期技術試験衛星に適用するため、ユーザー当たり100Mbps(メガビット/秒)級の移動体衛星通信システムの技術検討を行う。・ 広域・高速通信システム技術として、次期技術試験衛星への適用に向けたシステム設計及び調整に着手するとともに、搭載フレキシブルペイロードによる中継器モデルの検討を実施する。また、高効率回線制御の方式検討に着手するとともに、衛星を用いたKa帯伝搬データの継続的な取得を行う。・ 柔軟・機動的にブロードバンド通信を提供する地球局技術として、高効率回線制御に適したネットワーク統合制御地球局の方式検討に着手するとともに、ユーザーのニーズに対応するための小型・高機能移動体地球局の方式検討を行う。1 - 3 .データ利活用基盤分野? 音声翻訳・対話システム高度化技術ア 音声コミュニケーション技術2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて以下の技術の研究開発を行う。・ 音声コーパスの構築に関して、英語2000時間、中国語1000時間、韓国語700時間を達成する。スペイン語及びフランス語に関して、各500時間の音声コーパスを構築する。・ 言語モデルの多言語化に関して、スペイン語及びフランス語の言語モデルを開発し、基本的な音声認識精度を達成する。・中国語及び韓国語の音声認識に関して、概ね実用レベルの精度を達成する。・音声合成技術に関して、概ね実用レベルの音質を有するタイ語及びミャンマー語の音声合成システムを開発する。平成32年以降の世界を見据えた技術として以下の研究開発を行う。・混合言語音声対話技術に関して、日英中韓4 言語の同時使用が可能な音声対話システムを開発する。イ 多言語翻訳技術2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて以下の技術の研究開発を行う。・多言語、多分野の大規模な対訳データを効率的に収集するために、クラウドを活用した収集実験を行う。・複数のアルゴリズムを並行して実装し、医療等の分野への翻訳システムの適応の実験・改良を行う。平成32年以降の世界を見据えた技術として以下の研究開発を行う。・音声翻訳の漸次化(前処理方式)のプロトタイプを作成し、同時通訳の実現に向けた課題を抽出する。・ 対訳文ではないが同じ内容について記述した2 言語の文書から対訳語を抽出する技術を研究し、Web上の記事等のデータで評価実験し改良する。ウ 研究開発成果の社会実装・ 産学官連携拠点として、グローバルコミュニケーション開発推進協議会の事務局を運営し、協議会会員を主な対象として、辞書等を収集し、産官学のシーズとニーズのマッチングの場を提供するとともに、人材交流の活性化により外部連携や共同研究を促進する。・ 展示会等を通じた広報活動により、協議会会員以外への認知を広めることで、外部連携や音声翻訳システムの試験的利用を拡大する。・これらの外部連携等を通じて得られたコーパスを研究開発へフィードバックする。・ 社会実装に結びつくソフトウェアの開発を加速するために、音声翻訳エンジン・サーバとその利用環境を開発及び整備する。・技術移転に向けて、研究開発成果を特許等の知的財産として蓄積する体制の整備を開始する。? 社会知解析技術・ 社会における問題の自動認識技術を開発するとともに、質問の自動生成、仮説生成等で用いる推論規則の自動獲得技術を開発し、少なくとも30万件の推論規則のデータベースを構築し、また、質問自動生成技術についても検討