ブックタイトル情報通信研究機構年報

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概要

情報通信研究機構年報

28711.2 国立研究開発法人情報通信研究機構における平成28年度の業務運営に関する計画(平成28年度計画)11中長期計画、年度計画・可視化ドリブンなセキュリティ・オペレーション技術の実現に向けてNIRVANA改の高度化と試験運用を行う。・IoT機器向けセキュリティ技術の基礎検討を行う。イ サイバーセキュリティ・ユニバーサル・リポジトリ技術・ サイバーセキュリティ・ユニバーサル・リポジトリ「CURE(Cybersecurity Universal Repository)」の実現に向けて、各種通信、マルウェア、脆弱性情報、イベント情報、インシデント情報等の集約を行うとともに、CUREの基礎設計を行う。・CUREに基づく自動対策技術の基礎検討を行う。・ CUREを用いたセミオープン研究基盤構築の基礎検討を行うとともに、CUREの一部データを大学等に提供し、セキュリティ人材育成に貢献する。? セキュリティ検証プラットフォーム構築活用技術ア 模擬環境・模擬情報活用技術・ 模擬環境及び模擬情報を用いたアトリビューション技術を確立するため、模擬環境を用いた攻撃者誘引実験を行う。・模擬情報を用いたアトリビューションについての基礎検討を行う。イ セキュリティ・テストベッド技術・ セキュリティ・テストベッドの構築を開始するとともに、物理ノードや仮想ノードを含む模擬環境構築運用基盤技術の基礎検討を行う。・ 模擬情報生成技術の基礎検討を行うとともに、セキュリティ・テストベッド観測管理技術及びサイバー演習支援技術の基礎検討およびプロトタイプ開発を行う。? 暗号技術ア 機能性暗号技術・ 現在のセキュリティシステムの抱える課題やIoTシステムの展開に伴って新たに生じる社会ニーズを想定した新たな機能を実現し得る暗号要素技術を精査し、それらの暗号要素技術を活用するための課題抽出・検討を行う。・ コスト、リソース、消費電力等に制約のあるIoTデバイスにも実装可能な軽量暗号に関して性能評価等を行う。評価結果を活用して、適切な軽量暗号方式の選択を支援し、軽量暗号の利用促進をはかるためのガイドラインを作成する。イ 暗号技術の安全性評価・外部機関と連携してCRYPTREC暗号リストの監視活動及びCRYPTRECの運営に貢献する。・ 量子計算機の出現に備えた新たな暗号技術の安全性解析技術について調査・研究を行う。また、研究した安全性解析技術を用いて、新たな暗号技術に対する安全性の見積もりを行う。ウ プライバシー保護技術・ データを暗号化した状態でプライバシーを保護したまま利活用する手法について研究開発を行い、計算機実験により大量データ処理への適用可能性について評価を行う。・ プライバシーリスク評価、データ提供者からの同意取得の自動化等の研究に資する研究用データを外部機関と連携して作成するとともに、現在、プライバシー保護の観点で活用が有力とされている匿名化技術について、共通の安全性評価基準を用いて評価を行う。1 - 5 .フロンティア研究分野? 量子情報通信技術ア 量子光ネットワーク技術・ 量子鍵配送プラットフォーム技術について、量子鍵配送ネットワークの信頼性試験を継続し、安全性評価基準の策定に向けたドキュメント化を進める。さらに、Tokyo QKD Network上に秘密分散ストレージ機能を実装し、情報理論的に安全なデータ伝送・保存・復元の実証を行う。・ 量子光伝送技術について、光空間通信テストベッドにおけるアイセーフの波長での空間伝送特性を計測し、物理レイヤ暗号実装への設計指針を得る。イ 量子ノード技術・ 光量子制御技術について、超高速高純度量子もつれ光源による多次元量子もつれ光の生成技術を開発する。また、