ブックタイトル情報通信研究機構年報

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概要

情報通信研究機構年報

288小型量子もつれ光源による波長多重量子もつれ光生成の原理実証を行う。・量子計測標準技術について、小型イオントラップサブシステム用小型レーザー冷却光源の動作実証を行う。? 新規ICTデバイス技術ア 酸化物半導体電子デバイス酸化ガリウムパワーデバイス、高周波デバイス、極限環境デバイスの大きく分けて以下3 つの分野への応用を目指した研究開発を行う。・ パワーデバイスに関しては、縦型トランジスタ、ダイオードの開発を本格化し、耐圧向上等のデバイス特性改善を図る。・ 高周波デバイスに関しては、微細ゲートトランジスタを作製し、高周波特性の評価を行うとともに、ノーマリーオフトランジスタの実現も目指す。・ 極限環境デバイスに関しては、作製したデバイスに対して放射線照射を行い、性能の劣化が起こるか否か及びその劣化の程度から放射線耐性についての知見を得る。イ 深紫外光ICTデバイス・ 水銀フリー・低環境負荷な深紫外LEDの光デバイス構造に関する新規構造設計、シミュレーション解析、加工手法の開発を実施し、高出力化の実現に向けた有効性の検証を行う。・ 深紫外光ICTアプリケーションへの展開を目指して、深紫外LED光源の高信頼化や深紫外光波制御を実現するために、パッケージング材料・構造の設計及びチップ実装・封止手法の検討を行い、素子の光出力特性や寿命との相関関係の評価及び主因となる劣化モードの抽出を行う。? フロンティアICT領域技術ア 高機能ICTデバイス技術・ ICTデバイスの高機能化技術として、光学的構造や異種材料の機能を融合したデバイスを試作し、基本性能の検証を行う。また、小型超高速光変調器等の実用化に向けて、有機無機ハイブリッド素子の設計・試作を行うとともに化学安定性向上を実証する。・ 超伝導単一光子検出器(SSPD)の広波長帯域化に向けて導入予定の誘電体多層膜キャビティについて、キャビティ構造の最適化手法を確立する。また、SSPDの高速化に向けてボトルネックとなる多ピクセルSSPDの後段信号処理について、大規模SFQ回路を冷凍機で動作させるための実装技術を確立する。イ 高周波・テラヘルツ基盤技術・テラヘルツ集積回路の実現に向けた半導体デバイスや受動素子等の作製技術の開発に取り組み高性能化を行う。・ 超高周波領域での通信・計測システムに適用可能な高安定光源の作製技術の開発と低損失な微小光導波路実現に取り組む。・ 広帯域テラヘルツ無線計測に必要な信号発生や検出デバイスなどの要素技術の開発に取り組む。協議会の運営などに積極的に携わり、コミュニティ形成や標準化活動に貢献する。ウ バイオICT基盤技術・情報検出システムの構築に関して、所望の機能を持つ生体素子の構築法を検討し設計を行う。・生体内において情報を選別する役割を担う分子に関する知見を獲得する。・情報処理システムの構築に関して、対象とする生物の情報処理システムを検討し、その解析手法の設計を行う。1 - 6 .評価軸等1 - 1 から1 - 5 までの各分野の研究開発等に係る評価に当たっては、研究開発課題の内容・段階等に応じて、中長期目標に定められている以下のいずれかの評価軸により評価を実施する。また、評価に際しては、評価軸に関連する指標に従って取組や成果を示す。・研究開発課題等の取組・成果の科学的意義(独創性、革新性、先導性、発展性等)が十分に大きなものであるか。・ 研究開発等の取組・成果が社会課題・政策課題の解決につながるものであり、または、社会的価値の創出に十分に貢献するものであるか。・研究開発等の成果を社会実装につなげる取組(技術シーズを実用化・事業化に導く等)が十分であるか。