ブックタイトル情報通信研究機構年報

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概要

情報通信研究機構年報

I理事長挨拶徳田 英幸 情報通信研究機構(NICT)は、情報通信分野を専門とする唯一の公的研究機関として、情報通信に関する技術の研究開発を基礎から応用まで統合的な視点で推進し、同時に、大学、産業界、自治体、国内外の研究機関などと連携し、研究開発成果を広く社会へ還元し、イノベーションを創出することを目指しています。 平成28 年4 月からスタートした第4 期中長期計画(平成28~ 32 年度)においては、研究開発について、①センシング基盤分野、②統合ICT 基盤分野、③データ利活用基盤分野、④サイバーセキュリティ分野、⑤フロンティア研究分野を5 つの柱として、基礎的・基盤的な研究開発を推進するとともに、限られたリソースを活用して研究開発成果の最大化を実現するため、機構内部の連携を深化させてイノベーションを創出することと併せ、機構内外の能力を有機的に連携させてイノベーションを加速する取組を行うこととし、オープンイノベーション推進本部を設置し、体制を強化し推進しております。  平成28 年度は、この第4 期中長期計画の初年度にあたり、これまでの研究開発成果や現在のICT を取り巻く諸状況を踏まえ、上記の5 つの分野における、中長期にわたり推進すべき研究開発について、着実な取組を開始しました。また、産学官連携及び地域連携の強化を重視した研究活動基盤やテストベッド環境の構築を進めるともに、我が国の今後の発展の一つの起点となっていく2020 年の東京オリンピック・パラリンピックの機会をとらえた成果展開の実現を目指した研究開発を進めるなど、機構の能力と与えられる機会を十分に活かした研究開発活動を実施しました。 さらに、研究開発環境のグローバル化については、新たに研究協力覚書を締結するなど、国際研究連携を推進するとともに、NICT の研究成果の国際展開への積極的な取組を実施したところです。  本年報が、NICT をご理解いただく一助として、更には、NICT との一層の連携推進にご活用いただければ幸いです。  今後とも変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。