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西村竜一主任研究員が受賞

 2022310日、日本音響学会春季研究発表会の選奨行事において、レジリエントICT研究センターサステナブルICTシステム研究室の西村竜一主任研究員が第62回日本音響学会論文賞佐藤賞を受賞いたしました。同賞は、選奨を行う年の前年及び前々年の1月から12月までの2年間に発行された学会誌に発表された和文論文から、毎年原則1編が選定されます。

 受賞論文の題目は「防災行政無線屋外拡声子局における出力レベルの最適化」で、放送音声が複数子局から時間差を伴い到来することで発話内容が聞き取り難くなる問題を対象としたものです。従来、主に専門家の知見と限られた範囲での測定に基づき出力レベルは調整されていましたが、音声明瞭度と関連する指標を用いて定量的にサービスエリア全体を考慮して決定する方法論を提案し、仙台圏における実際の拡声子局配置を用いて計算機シミュレーションによりその有効性を評価しました。

受賞論文: 西村竜一、坂本修一、苣木禎史、山高正烈、「防災行政無線屋外拡声子局における出力レベルの最適化」、日本音響学会誌、2020 76 9 p.475-484
URL: https://doi.org/10.20697/jasj.76.9_475

日本音響学会論文賞(佐藤賞、古井賞)一覧 : https://acoustics.jp/awards/sato/
 

日本音響学会論文賞佐藤賞受賞
西村竜一主任研究員
受賞者の言葉
本受賞にあたり、当該研究課題の取り組みにご協力いただいた共同研究者のみなさまに感謝申し上げます。今後も防災に役立つ技術の研究に努めてまいります。