サイバーセキュリティ研究所
研究所概要
サイバーセキュリティ研究所では、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃から我が国を守るため、NICTの中立性を最大限に活用し、産学との緊密な連携によりサイバーセキュリティ研究開発の世界的中核拠点を目指します。また、政府の方針を踏まえ、サイバーセキュリティに関する演習、サイバーセキュリティ産学官連携拠点形成、パスワード設定等に不備のある IoT 機器の調査などの業務を実施します。
研究所体制

我が国のサイバー攻撃対処能力の絶え間ない向上に貢献するため、サイバー攻撃に関連した情報を大規模観測・集約・横断分析する技術、状況把握を支える可視化技術、機械学習等のAI技術を駆使した自動分析・自動対策技術の確立・高度化を進めます。また、最新の通信機器、IoT機器、コネクテッドカー等のエマージング技術に対応したセキュリティ検証技術を確立します。
セキュリティやプライバシーを確保した上で、データを安全に利活用する技術の研究開発に取り組むとともに、それらの技術の普及を推進します。また、耐量子計算機暗号などの量子コンピュータ時代に対応する新たな暗号技術、並びに、電子政府システム等において現在広く使用されている暗号技術の研究開発および安全性評価を行います。
サイバーセキュリティ研究室が収集する膨大なサイバー攻撃のデータと、ナショナルサイバートレーニングセンターで培われたセキュリティ人材育成の知見を活用し、サイバーセキュリティに関する産学官の巨大な『結節点』となる先端的基盤を構築します。サイバーセキュリティ情報を国内で収集・蓄積・分析・提供するとともに、社会全体でサイバーセキュリティ人材を育成するための共通基盤を開放することで、日本のサイバーセキュリティの対応能力向上を目指します。
NICTが有する技術的知見、研究成果、研究施設等を活用して、脆弱性を悪用した現実的な攻撃事例等に基づき、実践的サイバー防御演習「CYDER」及び実践サイバー演習「RPCI」を実施します。また、NICTにおけるサイバーセキュリティ研究と演習事業で得られた知見等を活用し、セキュリティイノベーター育成事業「SecHack365」において、若手セキュリティ人材の育成を実施します。
ナショナルサイバーオブザベーションセンター
総務省及びインターネットプロバイダと連携し、日本国内に存在するサイバー攻撃に悪用されるおそれのある機器の調査及び当該機器の利用者への注意喚起を行う取組であるNOTICE(National Operation Towards IoT Clean Environment)に参画し、機器調査を実施しています。NOTICEの詳しい情報については公式HP(https://notice.go.jp/)をご参照ください。
トピックス&プレスリリース
- NICTER観測レポート2021の公開(2022年2月10日)
- サイバーセキュリティ演習基盤CYROPのオープン化トライアルを開始(2022年2月3日)
- NICTER観測レポート2021の公開(2022年2月16日)
- 【放送のお知らせ】2月14日(日)、21日(日)放送大学「サイバーセキュリテ ィⅡ」(2021年2月12日)
- NICTサイバーセキュリティシンポジウム2021(2021年2月17日)をオンライン開催しました。
- 量子コンピュータ実機を用いた離散対数問題の求解実験に成功(2020年12月09日)
- セキュリティ情報融合基盤“CURE”を機能強化!(2020年10月27日)
- プライバシー保護深層学習技術を活用した不正送金検知の実証実験において金融機関5行との連携を開始 (2020年5月19日)
- Web媒介型サイバー攻撃対策プロジェクト「WarpDrive」スマートフォン向け実証実験を開始 (2020年3月16日)
- NICTサイバーセキュリティシンポジウム2020(2020年2月12日)を開催しました。
- NewSpace時代に向けた通信セキュリティ技術の初期実験に成功 (2019年7月10日)
- 国際会議「NDSS(ISOC Network and Distributed System Security Symposium)2019」にてDistinguished Paper Awardを受賞(2019年3月25日)
- NICTサイバーセキュリティシンポジウム2019(2019年2月7日)を開催しました。
- 【NICTERブログ】Androidアプリをパソコン上で実行するソフトウェア(エミュレータ)の脆弱性により、意図せず仮想通貨採掘アプリなどがインストールされてしまう事象の観測・分析結果を公表しました。(2018年10月22日)
- 脆弱性管理プラットフォーム“NIRVANA改弐”を開発(2018年6月11日)
- NICTサイバーセキュリティシンポジウム2018(2018年2月14日)を開催しました。
- 日本国内におけるIoTマルウェアの感染拡大事象をNICTERで観測(PDF)(2017年12月19日)
- セキュリティ関係の3つの学会で受賞 (2017年12月6日)
- サイバー攻撃誘引基盤“STARDUST”(スターダスト)を開発 (2017年5月31日)
- NICTサイバーセキュリティシンポジウム2017(2017年3月10日)を開催しました。
研究所における研究項目の紹介(NICTニュース掲載記事)
- 新たな中長期計画・組織体制のご紹介 サイバーセキュリティ分野(2021年 No.488)
- 暗号技術の最前線(2019年 No.474)
- サイバーセキュリティの研究開発最前線(2018年 No.472)
- 脆弱性管理プラットフォーム機能を追加した“NIRVANA改弐” (2018年 No.471)
- サイバーセキュリティ対策の自動化に向けた機械学習技術の活用(2018年 No.468)
- 新たな研究体制のご紹介 サイバーセキュリティ研究群(2016年6月 No.458)
- 暗号化状態でのセキュリティレベル向上と演算の両方ができる新暗号方式「SPHERE(スフィア)」(2015年3月 No.450)
- SECCON CTF 2014決勝戦 出展報告(2015年3月 No.450)
- 暗号化ファイルストレージシステムPRINCESS(2014年10月 No.445)
- 社会で活用されるNICTの技術 2社の連携で世界に発信(2014年10月 No.445)
- 対サイバー攻撃アラートシステムDAEDALUSとその社会展開(2014年3月 No.438)
- SSLの脆弱性を検証するシステムXPIA(エクスピア)(2013年12月 No.435)
- 暗号プロトコルの安全性評価とポータルサイトの開設(2013年9月 No.432)
- 暗号の安全性評価(2013年3月 No.426)
- 格子暗号の実現化に向けて(2013年3月 No.426)
- 暗号の安全性評価とCRYPTREC暗号リスト改定(2013年3月 No.426)
- プライバシ保護技術(2012年10月 No.421)
- 次世代暗号の解読で世界記録を達成(2012年9月 No.420)
- リスク可視化システムの検討とプロトタイプ構築(2012年8月 No.419)
- サイバー攻撃の観測情報をWebで公開 (2012年5月 No.416)
- 過不足のないセキュリティを実現するセキュリティアーキテクチャの研究 (2012年3月 No.414)
研究所パンフレット
連絡先、お問い合わせ
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サイバーセキュリティ研究所総合企画室
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