
サブミリ波
サブミリ波は一般に1-0.1mm(300-3000GHz)の周波数範囲を指す。ミリ波・サブミリ波は、現在、衛星通信や携帯電話などで用いられているマイクロ波よりも周波数の高い電波である。この領域の電波は光ファイバーの出現により一時開発がストップしたが、その後の電波需要の増大により再び開発が始まり、現在盛んに研究が行われている。応用分野は通信分野等の汎用的なものから物質の構造解析など理学的な興味、さらには地球や惑星の大気観測衛星の分野にまで広く及んでいる。
人工衛星からの地球環境計測
リモートセンシングとは電磁波を情報キャリアとして、離れた場所から測定対象に接することなく各種物理量を測定する技術である。これにより陸域、大気・海洋からの情報を得る。電波・赤外・可視光線などの電磁波のほか、音波や地震波なども用いられる。リモートセンシングでは広い範囲の観測が可能であり、また、測器の設置が困難な場所にも利用できる。しかし、直接的に測定するのは受信波のスペクトルや振幅や位相であり、これから所要の物理量を推定する技術が必要になる。一般に精度では直接測定には及ばない。
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