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| 議論の風景 |
去る3月13日、外部有識者6人を委員に迎えた『広報戦略懇談会』がCRL研究本館にて開催されました。昨年4月に独立行政法人化したことを受け、CRLでは一般社会に対してその研究活動や成果のより一層の公開・提供が求められるようになりました。そこで、平成14年度以降の広報活動について、戦略的かつ客観的な視点から検討を行い、効果的な広報活動へ反映していくことを目的に懇談会が設置されました。
懇談会では、塩見理事によるCRLの概要説明の後、委員の方々は所内見学コースへと出発し、非常時通信、日本標準時、光宇宙通信の研究活動に触れました。熱心に聞き入る委員の方々と、次々と飛び出す質問の中、説明を担当してくれた方々にも思わず力が入ったようです。
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| 見学風景 |
その後、会議室に戻って行われたCRLの広報戦略に関する会議では、CRLのこれまでの広報活動の見直しと、独立行政法人化に伴う活動の強化方針、課題検討が行われました。広報活動の位置付け、教育広報、プレス対応、ホームページ、イベント等など、実に多岐わたるフィールドで白熱した議論が展開され、委員の方々からは実に様々な提言がありました。そのほんの一例を紹介すると、「CRLの名前を広く訴求するにはわかりやすいキャッチフレーズが絶対に必要である。」「今後はマスコミリレーションが重要。ニュースリリースをメールで送る等、記者クラブ以外にも情報発信するマスコミの対象を拡大すべきである。」「研究者の顔が見える広報第一歩として、研究者が登場して説明映像をホームページに掲載したらどうか。」「子どもに対する教育広報の為に、先生たちをターゲットとしたツールも必要」等、そこには今後CRLの広報活動の方向性を探るための数多くのヒントが含まれていました。CRLに対して多くの厳しい指摘がとびかう中、委員の方々の間に共通して存在した認識は、『CRLは広報素材の宝庫であるにも関わらず、それが一般社会に知られていない。』ということです。広報室は、CRLの持つポテンシャルの高さと同時に、これらを広く社会に伝えていくという重要な責務を再認識しました。懇談会によって導きだされたものを元に、広報室ではさらに具体的な検討を行い、戦略的な広報活動を展開していきたいと思っています。 |