![]() 携帯電話、インターネットの爆発的な普及にみられるように、近年、情報通信は単なる1事業分野にとどまらず、 産業、教育、医療、安全、環境などの社会システムを支え、人々の生活スタイルをも大きく変えるものとして、その重要性や性能向上への期待がますます高まっています。このような情報通信ニーズの増大に応えるためには情報 通信技術の向上、わけても飛躍的な性能向上を生み出すことが期待できる基礎研究の推進が重要です。特に、日本は科学技術創造立国として世界の中で 今後も相応の役割を果たす宣言をしました。そのためにも、世界の知的資源を産出する情報通信の基礎研究の推進は日本にとって非常に重要です。 ![]()
「ブレークスルー21」は、学際性を重視した産学官連携による推進を円滑に進めるために、図1のようなしくみで推進されます。研究全体の推進に係る提言や研究評価、後述する「公募研究」の審査などを行う「情報通信ブレークスルー基礎研究21推進会議」(以下、推進会議)が郵政省に設けられました。研究には、「公募研究」と「計画研究」とがあります。「公募研究」は広く課題のアイディアを公募し、将来のブレークスルーのシーズを探求するものです。「計画研究」は、推進会議で提言された重要課題を産学官の連携で進めるもので、「結集型計画研究」と「連携型計画研究」があります。結集型計画研究は、通信総合研究所関西先端研究センターに研究者を結集させ、より一体感をもたせる研究で、新しく導入した連携のしくみです。連携型計画研究は、電気通信フロンティア研究開発で実績のある、産学官の役割分担を定めて連携しつつ、それぞれの機関で研究を進めるしくみです。それぞれの計画研究の研究スタッフ構成例を図2、3に示します。また表3には、平成10年度から開始されている「結集型計画研究」の課題及びグループリーダを示します。 「ブレークスルー21」は、21世紀の情報通信技術のブレークスルーを目指す基礎研究としてスタートしました。 進め方には新しい仕組みも導入し、研究者の確保のしかたなど、初めての試みも多くあります。この点については研究支援機関の協力も得ながら諸課題の解決にあたっています。 |
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大学3回生の夏休みの3週間の間に郵政省の通信総合研究所に実習でお世話になった。研究所など見たことも入ったこともなかったので、少し戸惑ったけれど研究所の方々も非常に親切だったのですぐに慣れることができた。また研究所はとても広くきれいで、想像と全然違っていた。研究所での実習を実際体験してみると、大学で習った知識だけではどうにもならないことが、よくわかった。研究所の方々は責任と自覚をもって仕事をされていることを、肌で感じられた。このように社会の現実や厳しさを学生の時分に体験できたことは、自分にとって非常にプラスになったのではないかと思う。 |
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